2015年9月6日日曜日

徒長枝&ダムカード

所属する〇〇文化交流の会で梨狩りに出かける。乗用車4台に分乗して安芸高田市上根の梨園へ。総勢10数名が参加する。県庁前に7時半集合で朝が早い。これくらいで早いといっていては遊びに行けない。早起きの癖をつける!?

車には会長ほか4人で乗車する。うち2人は元美術館館長をされており、美術関係に造詣が深い。そういうこともほとんど知らず、普通に会話が弾む。この会では一番遅れての入会で入って2年足らず。そうお話しするとこういう高尚な学会(?)への入会は人生初と決めつけられる。そして、遅れた分、取り戻すようにと発破をかけられる。来春にはこの会ができて20周年とか。節目の10周年は海外で盛大にお祝いされている。20周年のお祝いも更に盛大にとのお話も出る。

車が目的地に向かうまで、途中の光景を話される。左手の山を見ると、昨年の豪雨で被害をこうむった山肌が見えてくる。山の頂上から、裾野から見える山肌。テレビで見た被害をこうむった県営住宅もある。昨夜から降り続く雨。いつ避難勧告があってもおかしくない環境。行政が無理してでも住まわせないようにできないのだろうか。今朝もかなり雨が降っている。怖くて生活もままならないのでは、と思ったりする。

それほど年齢的には変わらなくても「広島」についてよくご存じ。聞いていて知らない世界を垣間見る。1時間足らずで梨園到着。梨園と言っても元公務員の方たちがボランティアで栽培されている。維持できなくなった老夫妻の後を継いで…。それにしても何から何まで親切にしていただく。今年は猿などの被害も甚大で収穫も多くないらしい。梨をもぐのは自由。しかし、持って帰るのは数が限られる。とはいっても職業でされてはいないので、栽培されている人たちの利益は出ない。
梨園
梨の枝が空に向かって伸びたものを徒長枝というらしい。これは剪定しないと樹が弱るとか。わが家のレモンの枝も上に伸びている。早速剪定しよう。梨の収穫までには60日くらい通うとか。それまでのお話をベトナム旅行の際にお聞きする。この時の話から梨狩りへと発展。同行者はそのきっかけを作った人と言ってくれる。何でもヒトの話には乗りやすい。これがいいこともある。
徒長枝
梨園でもぎたての梨をいただく。ひんやりとして美味。その中でもぎ損ねて枝の付いたものがある。これを日本画の材料に、といただく。さてさて、家でうまく描けるか?昼食までには時間がある。急遽、八千代の丘美術館へ。ここは初めて行くところ。行くと聞いて嬉しかった。15棟、建物がある。選考で選ばれた芸術家が一棟づつ、一年間所有するとか。今回は中島玲子の棟が気に入った。その人の絵は習っている日本画のモチーフと同じようなものもあり、親しみがわく。

八千代の丘美術館 15棟ある

棟と棟の間に植えてある樹木の葉っぱの色合いは絵になりそう
美術館をでると近くにある土師ダムへ。ここのサイクリングロードステーションを見ていると、同行者から「ダムカード」の説明を受ける。初めて聞くキーワード。記帳してダムカードを受け取る。これを集めることもダム見学の楽しみとなるらしい。皆さん、いろんなことをよくご存じと驚いてしまう。

お昼は会長の手配してくださった雰囲気のある和風レストランでいただく。美味!食事後は一路広島へ。先頭車両に乗っていても、後続車は帰りの道もわかっている。途中、これまた雰囲気のあるカフェに立ち寄る。某彫刻家の生家をカフェにしているとか。趣あるカフェだった。

至れり尽くせりと良くしていただいた一日。有難い!帰りの車の中で来年の遊ぶ計画も話題になる。「今は元気と思っていてもいつかそうでなくなる日が来る」。ちょっとだけ若い私たちに言い聞かせるように会長は話される。その思いはいつもある。動けるうちはどんどん外へ飛び出したい!来年の話の前に、来月行く海外が待っている。

ここで余談。他人に優しい人はその人自身が幸せな人だろう。優しい人たちに接するたび、そう思う。
可部にあるカフェ「染と茶」

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