2015年8月16日日曜日

『ちょっと今から仕事辞めてくる』

今朝のFM名演奏ライブラリー はイタリアの名テノール フェルッチョ・タリアヴィーニ 。いきなりの歌は「歌劇“ルチア”第3幕から“わが祖先の墓よ”~“おまえは昇天の翼をひろげた”」。朝から素晴らしい歌を聞く。後で動画を検索しよう。

昨日は午後の暑い時間帯に泳ぎに行く。お盆とあってさすがに親子連れはいない。気をよくして泳ぎ始める。プールの隅に人が立って話し込んでいる。少しばかり泳ぐのに遠慮がある。昨日の人はそれがわかるのか「どうぞ!」と声をかけてくれる。この言い方は感じがいい!昨日も1キロ泳ぐ。

今朝の地元紙投書欄。いつも思っているようなことの投書がある。暑い日を過ごしていた母親を思い出す記事。今は暑い夏の日、どの家にもエアコンがあり、楽な生活となった。楽に過ごせば過ごすほど家にいた親はどんな生活をしていたのだろう、と思いをめぐらす。他にも記事がある。新刊紹介の記事。北川恵海の『ちょっと今から仕事辞めてくる』。2月からの発売で17万部売れたとか。生きづらい時代が透けて見えるという。命を賭ける仕事ならさっさと先にやめればいい!

希望を失い、駅のホームで転落しそうになったときに声をかけてくれたヤマモトがいた。悩めるときいつも受け止めてくれるヤマモトがいた。ある時、そのヤマモトが気になりネットで検索すると3年前に激務で自殺している。ヤマモトは悩める人に対して、会社を辞めることを携帯を変えるような感覚で話す。「会社を変えたら?」。ヤマモトのような人がいると気も楽になる。

長く働いていたのでこの本の意味がよくわかる。外で働くということは楽なことではない。いくら自分が正しくても組織の中では長いモノに巻かれろがまかり通る。学校を出て働き始めたころ、「働く」意味が解らなかった。毎日同じことの繰り返し。「辞めたい!」と母に言うといつも「ボーナスをもらうまで我慢しんさい」の繰り返し。当時は今と比べてボーナスも多かった。この言葉を聞くと「そうか」と思って気を取り直す。とはいっても辞めたさも激しさを増すと「辞めんさいや!」と簡単に返答していた母。ヤマモトには母が当てはまりそう。

今朝の投書の人は86歳。何歳になっても親は親。いつまでたっても母の一言はありがたい!

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