原爆の日。昭和40年代、会社に勤めていたころのこの日は東京に本社があっても地方祭といって会社は休みだった。今でも広島市は休日にしている業務が多い。
昨夜は広響の「平和の夕べコンサート」に出かける。サブタイトルは世界に平和を!
指揮者は秋山和慶、ピアノにマルタ・アルゲリッチを迎える。何と言っても世界一有名なピアニストの演奏とあって何が起きたのかというほどの人の多さ。5時半からの座席引き換えで18列の18番になる。開演までの時間、隣にある情報プラザに立ち寄る。
今月号の『文藝春秋』を見ると伊集院の連載がある。この連載もすでに20数回目。全く知らずにいた。興味惹かれる記事なので古い号を順に読むことにしよう。
演奏曲目は以下の通り。
♪ベートーベン:劇音楽「エグモント」OP.84~序曲
♪ベートーベン:ピアノ協奏曲第一番ハ長調OP. 15
♪ヒンデミット:交響曲「世界の調和」
演奏と演奏の合間にはアルゲリッチの次女であるアニー・デュトワと平野啓一郎の朗読が入る。この朗読、行く前は知らなかった。アルゲリッチがユダヤ系であるからなのか、朗読はホロコーストと原爆詩人の原民喜の詩の朗読だった。さすがに、というかまるで劇を見ているような朗読のすばらしさ。チャールズ・レズニーコフのホロコーストの詩では見るからに美しい少女だけがガス室に運ばれず、外へ出される。解放されると思ったら、その途中で後ろから拳銃で撃たれる。なんともやるせない。
アルゲリッチのピアノ演奏。さすがに素晴らしい。次女の名がデュトワと知って何故かを調べるとあの有名な指揮者との間の子供だった。アルゲリッチには3人の娘がいる。いずれも父親が異なるらしい。それはともかくとして、素晴らしい演奏会だった。
コンサートに行く途中、バスの車窓から見えるのは全国から集まった今日のための平和大行進の人の群れ。見ているとまるでお祭り騒ぎ。広島駅前はカープの試合でこれまた大勢の人、人、人。今や、平和となった感じの広島。今夜はそのカープの試合も全員背番号86のユニフォーム着用。またユニフォームには亡くなられた人数も刻まれる。
今朝の45分前の若鯉のツイッター。
「みなさんおはようございます! 今日は広島にとって特別な日ですね! 僕は言葉ではうまく伝えられないので、プレーでみなさんに伝えていきたいと思います! 今日は勝つ! それだけです!」
いいね。こういう若者。
今宵は野球のテレビ観戦をするとして、昼は何をしよう?夕方からプールへ行こう。若鯉にあやかって元気を出そう!
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