2020年7月14日火曜日

「これを大事に生きてきた」

 明け方午前4時過ぎと4時半の2回、緊急エリアメールが入る。昨夜から降り続く大雨。緊急を要する警報だ。場所は同じ区内でも山側にある町。2年前の豪雨災害の時と比べると感覚的には雨の降り方も違う。2年前の災害時は家がつぶれるのでは?と思えるほどの雨の降り方だった。今朝は空も明るくなり日中は曇り空となりそうだ。

 図書館で借りた本を読んでいる。もっぱら司馬遼太郎の作品を読むことが多い。その合間に図書館の書架からエッセイを借りて読む。みつはしちかこの本に「年をとって心豊かになるというのは、『これを大事に生きてきた』というものがあること。私はやっぱり『初恋のときめき』でしょうか」(72p)とある。(『ひとりぼっちの幸せ』イーストプレス、2013年)

 これを見て自分の場合は、と考える。だが、とっさにその答えが浮かばない。答えが見つからなくてもいつも思うことは若い頃より、歳をとるにつれて心豊か、というか心に迷いがなくなったのは確かだ。小さい頃から大人になるにつれてくよくよしていた性格が変っていった(とはいってもちょっとばかり残っているかもしれないが……)。これは自分のなかに小さな自信が生まれてきたからかもしれない。

 弱く生まれたが成長するにつれて病気知らずになっていった。これと大いに関係ありそうだ。さらには……!?

 ほかにもみつはしちかこは書いている。「もう一度読んでみる。書き写して見る……。きっと想い出に力をもらって、もう一度みずみずしい気持ちを取り戻せるかもしれません」(80p)。

 この「書き写して見る」に同感する。36歳から読んだ本の気に入った個所を読書ノート風に書き写した。それも時代と共に徐々に変化してコピーになり、今ではブログにアップしている。書き写そうと思ったきっかけは今となってははっきりしない。だが、本から書き写したノートは若い頃の自分を取り戻すようで、みつはしちかこの思いがよくわかる。書き写したノートは自分のなかでは貴重な財産。生きてる限りは手放せない。

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

 追記:ブログ投稿後、しばらくして気づく。「これを大事に生きてきた」は自分の気持ちに忠実に、ということかもしれない。苦手なモノゴトが多すぎた。子供のころ、やりたいのにやらずにというかやれないことが多すぎた。大人になるにつれて自分がやりたいことはできる、できないに関係なくまずはやってみる、そう考えるようになった。それは体を動かすことにもなる。次第に行動的になっていったようだ。

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