昨日とった132gと151gの大きいレモン 下のは以前とったレモン |
年末に図書館で手当たり次第に手にした本の一冊に『生きる知恵を学ぶ』(栗田勇 岩波書店、2003年)がある。歳をとって来たのかやたらとこういった類の本を読むようになった。とはいってもこれも自分だけがそうでもなさそうだ。昨年秋に出かけた旅の帰り、空港から乗ったバスで一緒に出掛けた人と話をする。一回り以上も若い人なのにバス旅で四国八十八か所のお遍路旅を3回もやり終えたという。次回からは一人で遍路道を回りたいと話していた。
四国八十八か所はそれほど関心を持たないので出かけたことがない。ただ、この春から出雲の国神仏霊場巡拝の旅が始まるようでこれには興味がある。旅行社から送られてきたパンフを見ると4回シリーズとなっている。とりあえずすべて申し込む。冬の季節、寒さで家に閉じこもりがちになる。そんな時は温かくなってからの遊ぶ話を決める。これも至福の時。
昨日、自転車で出かけようとするとレモンの木に黄色いモノが見える。何?と思って見たら黄色く色づいたレモンが2個ある。木になる実は早くとらないと木が弱ると聞いたことがある。見過ごされていたレモン2個。すぐにとって秤で測ると151gと132gだった。長く木になっていたので大きくなったのだろうか。それと、レモンは木になっている間は黄色くならないと勝手にそう思っていた。ところが黄色になっている。冷蔵庫に保管しているのを取り出すと黄色の色具合はほぼ同じだった。
ということで60個レモンが実ったと思ったけど、全部で70個実っていたかもしれない。取り始めの頃は1個ずつ人にあげていた。ところが、レモンを取るとかなりあり、5個ずつあげる。最後は3個になる。それでも家に10個くらいある。これは紅茶用。
ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!
以下は『生きる知恵を学ぶ』(栗田勇 岩波書店、2003年)からの抜粋。
★お遍路さんんは毎日いくつものお寺をめぐりますが、夕べにやっと山のお寺にたどり着くと、仏様だけに向かってではなくお互いに「ありがとうございます」と誰に言うでもなく肩をたたき合って喜びを交わします。…これは、日本人は大きな自然といったものを心の底に持っていて、その中に一体化する、溶け込むことに、真の喜びを感じるからではないかと思います。35p
★志ある人を名づけて国宝となすという言葉は、今日、いまこそ生きているのではないでしょうか。「照千一隅」は天台宗の合言葉となっています。102p
★私は旅と道は日本文化の柱になっていると思います。旅は常に移動して動いていくもの、道それ自体は動きませんが、その上を人が動いていくもの、すべて動きゆく万物流転のなかに真実がある。動いていくものは、ある瞬間には一か所にある、しかし次の瞬間にはない。あるとない、あるともないともいえない、そのきわどいところで、とても深い感動が味わえるのではないかと思います。それがまた人生を考えるときになります。旅、そして道、そこに人生の真実が姿を見せてくれるのではないでしょうか。267p
★愛語とはえらく難しいことを言いだしたなという気がしますが、本文を読んでみますと、相手が喜ぶ優しい言葉をかけることが愛語です。私も悟りを得ていないので、たまに愛護を試みるのですが、その効果たるやたいへん大きなものがあることは体験しております。270p
★愛語、人に優しい言葉をかけて笑顔をもって近づこうというのが、私たちに一番身近な、そして唯一実現できることではないでしょうか。271p
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