2016年6月13日月曜日

”絵空事”

 

 「ザ・インタヴュー」に出ていた野際陽子✖ペギー葉山。番組で流れるペギーの曲。この中に♪夜明けのメロディー♪がある。動画検索で探すとNHKのラジオ深夜便で流されている。初めて聞く曲だった。

 初めて聞く曲といえばアニメなどがある。これは合唱の練習で知ることもある。テレビで見る番組に偏りがあるため、以前は好きだった歌番組もこの頃はほとんど見なくなった。それよりもドキュメンタリーや旅番組がいい。

 昨日は一日中、雨が降る。家ではもっぱら読書三昧。

 「日本画には、そもそもの成り立ちからして融通無碍、いまの言葉で”ファジー”なところがあります。…日本画の造形認識の一つである三遠(高遠、深遠、平遠)も、矛盾をはらんでいることは確かです。しかし、ひっきょう、絵は”絵空事”です。真実の自然や造形そのものから、どう嘘をつくか。…嘘をつく基準にこそ、自分の言いたい真実があるのです。嘘をだましだまし一枚の画面の中に入れ、矛盾だらけであっても。一つの真実として示す。それがないと、私の絵にはならないのです。」(松本哲男『風景を描く』NHK出版 32p)

 「絵空事」はこういうこと?、と思って読む。絵を描くのにいまさら理屈も何もない。とはいってもボーっとしてテレビを見るのも嫌になる。ついつい絵についての本であっても字を追っている。

 そういえば、ペギー葉山は番組の最後で「元気だったころの夫ともう一回会ってみたい」、そして「思いっきり話をしたい」、「プライベートの旅をしたい」と話していた。これを聞いてその意味、よく分かる。元気でなくてもいいから母にもう一回会ってみたい。それは年月を経るごとに増してくる。会えるものならば、今の私を見てどういうだろう?「大丈夫!元気で飛び跳ねてるよ!」。ペギーが色紙に書いた「夢」の文字。これこそ夢!?

 今日も元気で!

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