2014年1月27日月曜日

「冬の詩」

今朝は最低気温がマイナス2度。寒い!日中は10度の予報。午後は泳ぎに行こう!

FMを聞きながら、新聞を読み、朝食を食べる。至福のひとときだ。ふかわりょうと遠藤真理の掛け合いの“きらクラ!”。今朝の番組最後はふかわが感動したという高村光太郎の「冬の詩」を朗読。

番組をしっかり聞いてはおらず、最後になってこの詩にひかれる。ネットで検索するとあった!朗読の一部を覚えていた。4,5番!?それは以下のようだ。

下記の通り、と入力すると“牡蠣のとおり”となる。仕方なく、以下のようだった、と入力すると今度は“烏賊のようだった”となる。朝から“牡蠣”と“烏賊”とは可笑しい。

ネットは可笑しいどころかわからないことも多い。毎日yahooの検索画面でニュースなど見る。ところが週刊誌の記事見出しのようにネットも見出しが短縮されている言葉がある。

昨日も「コスパ」がわからない。百円ショップの話題。本文を読むと意味はわかる。ところが見出し記事の“コスパ”は!?

ネットでこれを検索するとコストパフォーマンスの意とか。

見出し記事は人の名前もそうである。特にお笑い系の芸能人のコンビ名。別にわからなくてもいいのだが、日本語としてわからないように思えてくる。

今週末から来週一杯はハードスケジュール。今日は元気を充電しにプールへ。その前に、先ほどの高村光太郎の「冬の詩」。



冬だ、冬だ、何処もかも冬だ
高台も冬だ
馬車馬のやうに勉強する学生よがむしゃらに学問と角力(すまう)をとれ
負けるな、どんどんと卒業しろ
インキ壺をぶらさげ小倉の袴をはいた若者よ
めそめそした青年の憂鬱病にとりつかれるな
マニュアリストとなるな
胸を張らし、大地をふみつけて歩け
大地の力を体感しろ
汝の全身を波だたせろ
つきぬけ、やり通せ
何を措(お)いても生(いのち)を得よ、たった一つの生を得よ
他人よりも自分だ、社会よりも自己だ、外よりも内だ
それを攻めろ、そして信じ切れ
孤独に深入りせよ
自然を忘れるな、自然をたのめ
自然に根ざした孤独はとりもなほさず万人に通ずる道だ
孤独を恐れるな、万人に、わからせようとするな、第二義に生きるな
根のない感激に耽(ふけ)る事を止めよ
素より衆人の口を無視しろ
比較を好む評判記をわらへ
ああ、そして人間を感じろ
愛に生きよ、愛に育て
冬の峻烈の愛を思へ、裸の愛を見よ
平和のみ愛の相(すがた)ではない
平和と慰安とは卑屈者の糧だ
ほろりとするのを人間味と考へるな
それは循俗味(じゆんぞくみ)だ
氷のやうに意力のはちきる自然さを味へ
いい世界をつくれ
人間を押し上げろ
未来を生かせ
人類のまだ若い事を知れ
ああ、風に吹かれる小学の生徒よ
伸びよ、育てよ 魂をきたへろ、肉をきたへろ
冬の寒さに肌をさらせ 冬は未来を包み、未来をはぐくむ
冬よ、冬よ 躍れ、叫べ、とどろかせ



冬だ、冬だ、何処もかも冬だ
見渡すかぎり冬だ
その中を僕はゆく
たった一人で――

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