敬老の日が近づいてきた。昨年のこのごろはアサちゃん宛てに広島市長名で敬老の祝いとしてデパートの商品券が送られて来た。今年はもうそれもない。
メディアは県内の呉市に住む111歳になる最高齢者の女性を取り上げる。家族とともに自宅で生活されている様子が映し出される。言葉は発せられないが人のいうことはわかり、さらに1日3食食べるという。
食べられさえすれば人間は何歳でも生きられる!アサちゃんをほとんど最期まで看たモノとしてそう実感する。
アサちゃんはいつもいっていた。「食い力」だと。食べられなくなったら人間は終わりだと…。そして毎夜、体を拭いてあげるとき「100まで生きようね!」というと「生きられないと思うよ!」と。言葉が発せられるまでそう話したコトを思い出す。
結果的にそうなってしまった…。
高齢化社会といわれて久しい!
昨日の地元紙を読むと「くらし欄」の下部の見出しに「四十代以上大学生全国で4000人超す 最高齢は80歳」とある。
80歳までにはまだだいぶ時間がある。この統計よりも前に社会人大学生であったモノとしては何歳になっても若者と同じく学べるようになったことはいい傾向だと思う。とはいっても社会人大学生として出た大学もその前年にシニアを受け入れたばかりであるが…。そういう意味ではいいときにリストラされたと我が逆境に感謝する!
その新聞報道によると最高齢学生は千葉大大学院生の80歳の男性で、女性は学習院大大学院の78歳の女性とか。東北を除く全国100の国立・私立大学と大学院で調査を実施し、41校から回答を得ている。40歳以上の学生数は4404人で最多は早稲田大学の823人だとか。
社会人大学生として学んだ時と同じ頃、脚本家の内館牧子は東北大学大学院で学んでいる。そのころ内館は週刊誌や月刊誌などに「養老院より大学院へ…」と書いている。確かにそう思う。同じ院でも養老院に入るより、大学院へ入って若者とともに学ぶほうがどれだけ健康で楽しいことか。
社会人入学時、まだ2年目とあって大学の入学センターから相当歓迎された。歓迎パーティーもあった。社会人入学といってもAO入試であり、若い人は歯学部などでもそれはみられた。理学部は除かれていたと思うけど…。今はどうなのだろう…。
時に思うことがある。人は還暦を境に元気なものとそうでないものとに分かれると。周りを見ても定年退職後、体の不調を訴える人が多い気がする。その点、先の調査のように元気な人は何歳になっても学び続けることができる。
べつに養老院でなくても病院でも同じことだ。そこにお金を支払うより大学などに行って元気に毎日過ごすほうが楽しいと思うけど…。
それにはアサちゃんがいつもいってたように「じっとしていてはいけない!」ということか。またアサちゃんはお金をもちすぎると「坊主が取るか医者が取るか!」だといって…。病気になると…。
本当にそう思う。世の中、すべて揃った人はいない…。
まだまだ元気だと思っている。やりたいことも沢山残っている。せいぜい体を動かして毎日楽しく…。老いてますます元気に…。
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