2024年3月28日木曜日

『司馬遼太郎という人』

 先日、梅雨のように雨が降る、旨のブログを書いた。今朝の地元紙を読むと「菜種梅雨の合間に……」との文がある。そうそう、梅雨のような雨ではなくて菜種梅雨だ、と気づかされる。菜種梅雨を改めて辞書で調べると「3月下旬から4月にかけて降る長雨」、とある。しかし、今年は2月から雨の日が多い。

 昨日、小学校に植えてある桜を見ると一番大きな桜の木は蕾で、小さい方の木を見ると2,3か所花が咲いている。昨日は暖かい日で少しはつぼみも膨らんだかもしれないが今日は又もお天気が下り坂。そして最高気温は12度と低くなる。これではまだまだ桜の開花は望めそうにない。

 『司馬遼太郎という人』(和田宏 文藝春秋、平成16年第2刷)を読んだ。司馬遼太郎の死因は急性心不全といった心臓疾患だと思っていた。ところが司馬遼太郎の長年の文藝春秋編集者である著者は腰部の動脈瘤破裂、と書いている。司馬自身は坐骨神経痛を疑わず病院にも行かなかったとか。以下、気になる箇所を記そう。

★「花神(かしん)」とは中国で花咲爺さんのことをいう。司馬さんは村田蔵六(大村益次郎)を書いた小説にこの題をつけた。日本の津々浦々の枯れ木に花を咲かせる役目を村田が背負ったと見立てたのである。その「花神」とは、司馬さんのことでもあった。(「司馬さんのかたち」61p)

★司馬さんは「坐骨神経痛」などではなかった。腰部の動脈瘤が神経を圧迫していたのである。最後はそれが破裂にいたり、急死する。私どもは司馬さんが苦しそうでも、「坐骨神経痛」が死に至る病などとは思ってもいなかったのだ。(「病気、そして死」231p-232p)

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

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