世界遺産奄美大島3日間の旅 その1から続く。
2日目 2024年3月5日(火)
7時、ホテルのレストランでバイキングの朝食をいただく。食べ終えるころ、デザートを見ると粽のように葉っぱで包んだものがある。粽の葉っぱとは違っていたが食べると弾力があるお餅のような食べものだった。後で調べると「かしゃ餅」というらしい。先に口に入ってしまって写真を撮れず残念。
2日目も雨模様のお天気だ。8時にホテルを出発してバスはまず、高知山展望台に向かう。雨でぬかるみ、奄美の生きた化石と言われるシダ科の大きな樹であるヒカゲヘゴが生い茂る遊歩道を歩いて展望台までゆく。途中、すれ違った人から展望台では何も見えない、と聞かされる。数分くらい歩いて展望台についた。しかし、ツアー客全員が一斉に展望台に上るのは危険、とのことで2班に分かれて見学した。話で聞いた通り展望台からは下界を見下ろすも霧がかすんで何も見えなかった。晴れた日には大島海峡が見渡せるようだ。
高知山展望台へ |
奄美のヒカゲヘゴが生い茂る |
生きた化石と言われるシダ科のヒカゲヘゴ
高知山展望台に上がって霧でで何も見えず |
高知山展望台から雨でぬかるんだ遊歩道を降りる |
展望台を後にして古仁屋港にバスは向かう。ここで水中観光船「せと」に乗船してサンゴ礁と熱帯魚の海を遊覧する。1時間くらいの遊覧船内では通路の両わきがモニター画面のようにガラス張りになっている。ガラス面の前に座ってサンゴ礁や熱帯魚を見る。しかし、ずっとガラス越しに座って見ていると船酔いの恐れがあるらしい。時に顔をガラス越しから逸らして頭をあげる。途中、ガラス面が水色になり何も見えなくなる。ああ、これで遊覧も終わった、と思ったら、隣の人がガラス面を拭いている。ガラスが曇って水色だけになっていた。ガラス面を拭くとまた元通りにサンゴなどが見られた。
古仁屋港 大きなマグロのモニュメント |
赤い車は水中タクシー |
船乗り場の古仁屋港からは加計呂麻島行きのフェリーが出ている。しかし、フェリーは気象条件によっては不通になるという。そのため、加計呂麻島へ行くには注意が欠かせないらしい。ツアーでは加計呂麻島へは行かなかった。
水中観光船「せと」に乗船 ガラス越しにサンゴ礁と熱帯魚の海を遊覧 |
サンゴ礁を見た後はバスでホノホシ海岸へ移動する。バスから降りるとホノホシ海岸までしばし歩く。途中の草むらには広島では見られない白い草花などが生えていた。また荒波に削られた丸い石があちこちにある。浜辺の方に降りてみたがぬかるんだ赤土と丸い石の石段道からすべりり落ちると危険なので途中で引き返した。ガイドによると先日も下に降りた人が骨折し救急車のお世話になったという。
ホノホシ海岸からの眺め |
ホノホシ海岸 何人かは浜辺まで降りていた |
ホノホシ海岸までの道 |
さらにバスは進んで赤土山展望台に向かう。ここからは世界遺産エリアの湯湾岳一帯が展望できる。しかし、どこも好天に恵まれず霧でかすんでいた。
赤土山展望台 |
お昼は名物のマグロ丼をいただく。その後、黒潮の森、マングローブパークでカヌーを1時間体験する。カヌーパークからカヌー乗り場までは数分歩く。雨が降り出して傘を借りていざ乗り場へ。まずはロッカーに持物をあずける。そして、セーフティガードを背負い、はだしになってゴム草履を履く。慣れないゴム草履を履くと歩くのも大変だ。さらには上着を脱いで救命具の上から雨合羽の上下を着る。
この格好でいざカヌーへ。1人ずつパドルを両手で持つ。そして進行方向ではパドルを上から下に漕ぎ、逆の場合は下から上にパドルを、と簡単な説明がある。いくら説明を聞いても鈍いのですぐには理解できない。カヌーは2人ずつ乗った。前方に乗ったが後ろの人と話そうにもどうにも身動きできない。ただじっと座るのみ。初めのうちは前に進むだけなのでスムーズに進んだ気がした。ところが油断するとマングローブの森にカヌーが入り込む。困った、としきりに森から出ようとしていると係がカヌーの先端にロープでつないでくれた。またしばらくするとロープを外されて自分たちで漕いでゆく。1時間のカヌー体験のうち3度くらいロープにつながれた。
ちょっとだけ要領が判ったころでカヌー体験が終わる。これは本当に残念。初めてのこととはいえ、もっと漕いでみたかった。まだやりたい希望があるうちにやめるのもまたいい思い出かもしれないが、これは本当に楽しかった。どういっても今回の旅の個人的なハイライト!?
写真がないのでカヌーのチケットの画像から |
カヌーでマングローブの森の奥まった折り返し点の場所でカヌー体験者全員が一端、漕ぐのをやめて係の話を聞いた。黒潮の森のマングローブは八重山蛭木(ひるぎ)といって雌蛭木と雄蛭木があるそうだ。どういってもカヌー体験ではカメラを持参していない。雄、雌の蛭木の違いは係によると赤い花を付けるのが雄蛭木だとか。これもカメラがなくて写真に写せなかった。
黒潮の森のマングローブの水深は深いと思っていた。ところがカヌーを漕ぐのをやめる際、係は水の中に立っている。よく見ると水は膝くらいまでだ。たとえカヌーがひっくり返ってもおぼれないと思えた。カヌー体験が終わるとカヌーパークに戻ってシアターに入り映像を見る。マングローブの雌雄の蛭木の説明などもあった。なおカヌー体験はゴム草履、救命具、雨合羽、さらには体験後の濡れた足を拭くタオルまでも無料で貸してくれて@¥2000、と安い。しかし、今後値上がり予定のようだ。
この日の一大イベントであるカヌー体験が終わるとバスで大浜海浜公園へ移動する。バスを降りると目の前に砂丘が広がる。澄み切った海と白砂の海岸は鳥取砂丘に似た感じだが、強風が吹いてゆっくりと立って観光できない。大浜海浜公園内に奄美海洋展示館がある。この屋外にビーチ用の椅子やテーブルがあった。そこに座って眺めているとまるで東南アジアのリゾート地に居る感覚に陥る。
大浜海浜公園 |
2日目の観光を終えて17時前にホテルに戻る。夕飯はホテル内のレストランゆいで和洋折衷会席を美味しくいただく。料理は前夜と同じく次々と出てくるが、相席の一人参加者がアルコールを飲まないので奄美滞在中、アルコールは飲まなかった
世界遺産奄美大島3日間の旅 その3へ続く。
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