2022年12月16日金曜日

司馬遼太郎記念館友の会

  『司馬遼太郎の時代』(福間良明 中公新書、2022年)を読んでいる。まだ途中までしか読んでいないが、このなかに『司馬遼太郎の世界』(一九九七年第八刷)の引用がたびたび出てくる。『司馬遼太郎の世界』は司馬が亡くなった際の弔辞などが収められている。各界の著名人による文章が詰まった司馬ワールド満載の本だ。「鎮魂・司馬遼太郎」として陳舜臣、田辺聖子、そして山崎正和が書いた箇所を読んでいるうちに、何が何でも司馬遼太郎記念館友の会に入ろうと思いついた。すぐにスマホで入会手続きをする。年会費はこれから振り込みに行く。

 自分の10代、20代、30代……の決まったある年に必ず新たなことを始めている。今年がその年に当たる。自分自身では「街道をゆく」を読んで10月に(司馬が歩いた道のどこか一カ所でも歩こう)、と思って一人旅を始めた。(このことがそれだ)、と思った。が、昨日、ふと思いついた記念館友の会入会がそうかもしれないと思いだす。いずれにしても司馬遼太郎に関することを新たに始めたことは間違いない。

 『司馬遼太郎の世界』は山崎正和を読んで読むのをやめている。山崎正和といって思い出したためだ。社会人大学生として入学試験を受けた際、朝日新聞に掲載された山崎正和の文章が小論文の課題の一つにあった。もう20年前になるのに山崎正和のあの時の文を鮮明に覚えている。その当時は当然、20歳ほど若かったし、人生で一番張り切っていた。

 いずれにしても人生の晩年に司馬遼太郎に巡り合えたのは幸せなことのように思える。また今回、友の会に入って記念館から送られてくる「遼」を読むのが楽しみになった。ほかにも司馬遼太郎に関する情報が入ってくると思うと嬉しくなる。人生の残り時間がもうそれほど長くはないが友の会に入った。(年があらたまって入会を)、と一瞬ためらった。が、「思い立ったが吉日」とあるようにすぐに入会した。いつか司馬遼太郎記念館を訪れたい!

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

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