2021年6月21日月曜日

「アウシュビッツ 死者たちの告白」

 昨夕、<NHKドキュメンタリーセレクション「アウシュビッツ 死者たちの告白」>を放送していた。見始めた時刻は番組が終わる数分前。テレビ番組の中でドキュメンタリーを好んで見ている。(見られずに残念)と思いながらも先に夕飯を食べる。食事後、NHKプラスで番組を調べるとすぐに番組のアップがあった。番組HPには以下のように書いてある。

 それは<第二次世界大戦中、ユダヤ人の大量虐殺が行われたアウシュビッツ強制収容所。ガス室跡の地中から“謎のメモ”が見つかった。最新技術で解読したところ、書いたのは同胞をガス室へ誘導する役割や死体処理などを担ったユダヤ人特殊部隊「ゾンダーコマンド」のメンバーだったことがわかった。人類史上類を見ない大量虐殺の陰で“裏切り者”と呼ばれた男たち。密室の中で何が行われていたのか。75年の時を超え、よみがえる真実に迫る>とある。

 ユダヤ人特殊部隊「ゾンダーコマンド」は自分の意志で役を担った人々ではなく、アウシュビッツ強制収容所へ送られたユダヤ人の中から、コマンドとして使えそうな強健な人たちから選んでいる。選ばれた、といってもその任務は地獄図そのもの。ガス室へと運ばれる人たちにシャワーを浴びせてあげるといつわって裸にする人。その人たちを部屋に閉じ込めて毒ガスをシャワーのように浴びせる人。ガスに火をつける人。こうして亡くなった人たちを処理する人などと収容所の役割は細かく分かれる。この任務を担う人たちがゾンダーコマンドだった。

 ユダヤというだけでナチスから迫害を受け、その人たちは同胞から死へと追いやられていく。コマンドにはナチスが後々の記録を残さないようにとあらゆる地のユダヤ人やソビエトの捕虜だった人もいた。彼らは口封じのためにいずれは殺されると自らを悟る。収容所の地下を掘り起こすうち、瓶や紙箱に入ったメモが見つかる。だが、その文字は何が書かれているか判読できない。が、最新のデジタル技術で文字が解明された。イディッシュ語の文字を見るとイニシャルがある。そこには同じイニシャルの文字があった。

 瓶に埋めた人はガス室へと運ばれる人が持っていた紙と筆記具でその悲惨さを書いて土中に埋めた。紙に書いて土に埋めた人の娘がギリシャで生存していた。その父はナジャリ。1971年に54歳で亡くなる。

 ナジャリの父が土に埋めた瓶の中には「復讐のために生きたい!」とあり、さらに「人は自らが生きるためにどこまで残酷になりうるのか。そして他者の痛みもどこまで無関心でいられるのか」と書いてあった。ナレーターは「ごく普通の人たちの告白が時を超えて私たちにいつまでも突き刺さる」と述べる。そしてメモの最後には「ここにはすべてが記されているのではない。真実はもっと悲劇的で計り知れないほど恐ろしい。メモはいくつも埋められている。探し続けてほしい。まだまだ見つかるはずだ」と書かれてあった。

 自分自身が生まれるちょっと前に起きた悲惨な出来事。亡くなった人は600万人とも言われている。数年前にポーランドを旅行し、アウシュビッツ収容所を訪れた。悲惨な現場に立ってもまた昨夜のような悲惨なテレビを見ても涙の一滴も出ない。それはなぜ?あまりに悲惨すぎると感覚をなくすのだろうか、自分でもよくわからない。ただ、昨晩の寝つきの悪いこと。1時まで寝られなかった。

 人は空腹になると我を失い、残酷なことができる。と、生き延びたコマンドは話した。彼はドイツ語が話せたためにユダヤとの懸け橋となって生き延びた。

 広島に落とされた原爆では10数万人が亡くなった。アウシュビッツの600万人には及ばないものの人の命に数は関係ない。旅で知り合ったポーランドの人たちは皆、親切だった。旅行中のフリータイムに公園のベンチに一人座ってイベントを見ていた。その時、隣に座ったポータランドの女性と話をした。ままならない英語での会話だった。しばらくするとその人は席を外した。何と近くのお土産物屋に行ってマグネットを買ってきてくれた。お返しに日本から持ってきた飴玉を渡した。申し訳ない気持ちだった。ワルシャワと書かれたショパンの像のマグネット。今でも大事に使っている。

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

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