長く生きているとこれまで読んだ本や講演会、そしてメディアなどを通して著名人を知る機会が多くなる。昨日、報道で立花隆の訃報を聞いた。立花隆といえば2度、講演を聞いている。1度目は立花が飛ぶ鳥を落とす勢いがあったころに出かけた下関での講演会。30年くらい前になるだろうか。青春18きっぷで下関まで聞きに行った。行くのはいいが、話が盛り上がりすぎて4時間くらいの講演会になった。NHKのEテレ主催の講演会はシベリア抑留での体験をした画家香月泰男の話だった。
青春18きっぷ利用のため、JRは在来線しか利用できない。広島まで帰るには講演が長引いてその日のうちに戻れない。仕方なく新幹線を利用して帰った。その時、隣に座った人が講演会でもらった同じ袋を持っていた。話しかけると立花隆の講演会を東広島から聞きに来たという。講演会も盛り上がったが帰りの新幹線でも立花隆の話題で盛り上がった。その人は東広島の陶芸家で互いに連絡先を交換してその日は別れた。
後日、陶芸家の工房を訪問した。その当時、陶芸、絵画といった芸術には全く疎く、工房という場所に初めて足を踏み入れた。しばし、立花隆の話で再度盛り上がる。2度目の立花の講演会は今から10年前になる。広島市内の平和公園内にある国際会議場での講演会だった。その時は陶芸家と一緒に話を聞きに行った。当時の立花は立教大学でメディア関係の仕事をしていた。講演会に出かけて、それも同じ人の講演を2度聞く機会は多くない。そのどちらも講演の内容を今でも覚えている。それくらい熱心に話された。
その後も陶芸家とは工房にお邪魔したり、デパートでの個展開催に訪ねたりしていたが、最近はご無沙汰気味。ほぼ同世代を生きている2人。スペインの話でも盛り上がったことがある。その人は若いころスペインの知り合いのところに何か月か滞在されていた。自分自身、2度目の立花隆の講演を聞いた後に2週間、スペインの演奏旅行に同行させてもらった。そのこともあって会えば立花隆やスペインが話題になった。
さらに驚くことに陶芸家の中学・高校時代の同級生や社会人になってから知り合った方々と自分自身の知っている人たちがつながっていたことである。これは本当にびっくりした。世間は本当に狭い。
この何年、会う機会が少なくなった。立花隆の訃報を聞いて今より若かった頃を思い出す。何にでもすぐに夢中になる自分自身が愛おしい。元気が出てきた!
ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!
追記
立花隆の2度目の講演会を聞いたその夜がスペイン旅行の説明会の日だった、と今になって思い出す。
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