10月に入ったというのに蒸し暑い日が続く。この暑さはいつまで続くのだろう。着ている服は真夏の恰好で、扇風機どころかエアコンも欠かせない。昨日は蒸し暑さの中、午前中、作品展の絵2点を画材屋へ搬入する。女将の愛想がよすぎるのか、悪いのか応対の言葉に気後れしてしまう。お店を出た時の後味の悪さは「ほんまに、どうかいの~」と思わず言いそうになる。気を取り直してJ〇Bまで歩く。ここで11月下旬に出かける日帰り旅と越後の旅の差額料金をクレジット決済する。八丁堀のど真ん中のビル8階にある旅行社だが、受付は無人。通販の旅を扱っているので受け付けは必要ない!?
クレジット決済も、しばし、手続きで待たされる。その際の部屋の蒸し暑さはこれまた「どうよ!」と言うほど暑い。小さな扇風機が机に置いてあるが客の方には向いていない。タオルハンカチで汗をぬぐっているにもかかわらず、係は涼しい顔だ。ずっと部屋にいる人は歩いてくるものほど暑くないのだろう。
次に向かうは紙屋町そごうの春の院展。と、その前にそごう新館地下にあるカフェで一休み。以前出かけたお店だ。今でもあるのかどうか探すとあった。おしゃれなカフェで客は女性ばかり。それもざっと見渡しても6人は一人客。落ち着く。お店の人も感じがいい。お昼のセットメニューを注文。久しぶりなので適当に注文するとご飯でなく、ワッフルが主だ。それも4つも籠に入ってくる。この4つを足せば丸くなる!?と言うか丸く焼いたのを4等分しているのだろう。ほかにもナッツや鶏肉が入ったサラダ、そしてスープ、コーヒーがつく。ワッフルは全部食べられない。失敬して持ち帰る。今日のお昼に食べよう。
しばし一息ついて同じくそごう9階で開催中の春の院展を見る。入り口でキャリーカートを預ってほしい。と係にお願いする。一度は断られた。だが強引に押し通すとあとでOKと呼びに来てくれた。ありがたい。入り口を入ると今回も習っている先生の絵を見つける。入選されたとは聞いていなかったので驚く。再興院展と春の院展と毎年のように入選されている。これはすごい!
ここで2枚の絵に惹かれる。それは以下の2作品。作品名をクリックすると絵が出てくる。院展のHPからの引用だ。「老木に這う」は樹木の絵。自分自身、最近樹木に興味があるので余計目に入る。この人のHPを探すとあった。あとでゆっくり見ることにしよう。
石村 雅幸 老木に這う
増田 美津子 豌
絵を堪能した後は平和公園内にあるフェニックスホールに歩いて向かう。もう暑さも半端でない。講演会の講師は興福寺の多川俊映元管主。今年の8月に管主から退いて寺務老院になられた。会社で例えれば会長職に当たるらしい。講演タイトルは「日常の論理、宗教の論理」。日常、物事を2つに分別してとらえているという。たとえば「自と他」、「右と左」、「生と死」、「物と心」等等。これは物事を「好都合と不都合」でとらえることで物事の見方を狭くするそうだ。私たちが日常の知恵として分別するのはごみの分別だけにして(ここで笑いが起きる)、仏教が想定する最高の智慧(無分別智)でもって分別するのでなく包括しよう、と話される。それは「怨親平等」であり、不都合も好都合も平等に見ていく。そうすれば仏教としての生活が見えるとか。「人間はどう充実して生きてゆくか」として、「生と死」を「生死」として捉える。そうすれば「死を意識して生が濃密になる」と多田富雄氏の生きざまを話される。
いいお話を聞いた後でもそう思えないことがある。まだまだ煩悩の塊だ。「好きと嫌い」でモノ・コト・ヒトを分別している。これがよくないとはわかっていてもそうせざるを得ないこともある。
それにしても講演会の初めと終わりの読経。これが嫌い!あのおどろおどろしい濁った声での読経を聞くとその場にいたくなくなる。もっと明るい声でお経を読めないのだろうか。九州のお坊さんたちとの旅行でも旅の朝に読経されるが、その時は嫌ではなかった。この違いはお坊さんの「好きと嫌い」にあるのだろう。もうすでに分別している!昨日は1万歩以上歩いた。
ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!
お腹がくちくなったら、眠り薬にどうぞ。
返信削除歴史探偵の気分になれるウェブ小説を知ってますか。 グーグルやスマホで「北円堂の秘密」とネット検索するとヒットし、小一時間で読めます。北円堂は古都奈良・興福寺の八角円堂です。 その1からラストまで無料です。夢殿と同じ八角形の北円堂を知らない人が多いですね。順に読めば歴史の扉が開き感動に包まれます。重複、 既読ならご免なさい。お仕事のリフレッシュや脳トレにも最適です。物語が観光地に絡むと興味が倍増します。平城京遷都を主導した聖武天皇の外祖父が登場します。古代の政治家の小説です。気が向いたらお読み下さいませ。(奈良のはじまりの歴史は面白いです。日本史の要ですね。)
読み通すには一頑張りが必要かも。
読めば日本史の盲点に気付くでしょう。
ネット小説も面白いです。