6月14日(金)、<プレミアムバスで行く>西のあじさい寺と長府・老舗料亭「古串屋」の昼懐石、と銘打った日帰りバスツアーに参加する。プレミアムバスとあるようにバスの座席は24名と少なく、バスそのものの豪華さも謳っている。うち1人参加は6名。豪華さはバスだけでなくお昼の懐石料理もそうだった。
広島駅新幹線口のペデストリアンデッキに集合後、8時にバスは出発する。ところがバスが一般道から高速道に入る寸前で渋滞に巻き込まれる。高速道の上りで事故発生らしく、9時前にやっと高速道に入る。下りはスムーズに流れるが、その後の観光の時間が全て短縮される。初めて行く場所なので少々残念な気持ちがぬぐい切れない。この日の携帯万歩計は10658歩とよく歩いた。
スモークツリー |
アブチロン 次の日本画で描くので写す |
津和野から来た人に連れて行ってもらった鐘楼 大きな音で鐘がなった |
津和野の人に案内された本胴裏に咲く夏椿(沙羅双樹) |
菩提樹の花 この花も教えてもらって知った |
あじさい寺山門 |
あじさい寺(阿弥陀寺)の境内は広い。何度でも見に行きたくなるお寺だ。あじさいを見てバスの集合場所に行くと目の前に田圃が広がる。我が家の周辺ではもうそれも見られなくなった。この時季、阿弥陀寺辺りでは真っ青な水田が広がり、日本の田園風景を垣間見る。
お昼は老舗料亭「古串屋」でいただく。お店のHPには次のようにある。
★毛利藩のお抱えだったという歴史を持ち、高杉晋作や乃木将軍も通った老舗料亭。 料亭「古串屋」としての創業は明治4年。
明治4年ということは創業150年くらい!?いかにも料亭という感じで今回のツアーの楽しみの一つだった。黒光りのする廊下をそろりそろりと歩く。急ぎ足で歩けば滑って転びそうになるほどピカピカに磨いてある。出てくる料理はどれも上品でこれこそがプレミアム、という感じ。ツアーの人もこれがお目当てらしかった。料理は1品ずつ運ばれてくるのでその間、話が弾む。
ヒラメのお刺身 |
生姜とジャコ入りの炊き込みご飯 |
デザートのゼリー |
食事場所から見る風景 |
古串屋 |
食事後はボランティアガイドの説明を聞きながら長府の町を散策。長府は毛利藩5万石の城下町として栄え、幕末維新の舞台となった。町のほぼ中心に位置する長府毛利邸は、毛利家第14代当主・毛利元就公により建てられた。武家屋敷造りの重厚な母屋と白壁に囲まれた日本庭園が魅力らしい。
長府と聞いて我が家はちょっとだけ関連がある。それは我が家の電気温水器が長府製作所製だ。神戸製鋼所もこの街にあると今回初めて知った。
以下はパンフからの引用。
★1600年関ヶ原の戦いで毛利氏が西軍に加担して敗れ、防長2カ国に減封。本藩は萩に置かれ、長府は支藩として近世城下町としての歴史が始まります。1864年には高杉晋作が功山寺にて挙兵し、これがやがて幕府を倒して、明治維新発祥の地となっています。
通りに沿って壇具川が流れる。この時季の夜は蛍が飛び交うとか。蛍も長いこと見ていないので見たくなる。自然を残している川なので草木も生えて水も綺麗だ。蛍が飛び交うのもうなずける。我が家辺たりの川はコンクリで固めて草一本も生えていない。その点、この辺りの川は自然を生かしている。
功山寺
もらったパンフによると次のようだ
★鎌倉時代の創建で唐様建築の美しさを持つ仏殿は我が国最古の禅寺様式を残しており、国宝に指定されている。数々の歴史の舞台となったところで、毛利元就に追われた大内義長が自刃したり、高杉晋作が伊藤俊介(博文)らを率いて挙兵したところでもある。
今、司馬遼太郎の『花神』を読んでいる。まさに長府が舞台の小説でここに名が出た人物が小説に出てくる。長府への興味が尽きない。いつか個人で「おとなび」を利用して再度訪れたい。秋の紅葉時季も美しいとガイドは話した。功山寺は毛利氏の菩提寺である。
真横に消火栓があった |
高杉晋作回天義虚像 |
パンフによると明治36年(1903年)、長府毛利家14代元敏によって建てられ、明治天皇のご宿泊所として使われたそうだ。津軽(常陸宮)華子さんの母も小さい頃住んでいたという。自由に邸内に入れるので一通り歩いてみた。だが、時間がなくてゆっくり見られない。再度訪れよう。
毛利邸内のお庭 |
瑠璃光寺の五重塔
下関長府からバスで移動して山口市の瑠璃光寺へ向かう。この辺りから雨になる。初夏とはいえ、雨は冷たい。幸いいつものウインドブレーカ持参で寒さ対策をする。瑠璃光寺は五重塔が有名。ここでもボランティアガイドの説明を受ける。辺り一帯は整備されている。それもそのはず日本の歴史公園100選に選ばれ、香山公園となっていた。
日帰りバスの旅は終わった。いつもなら楽しいだけで終わる旅。だが今回だけは異常に疲れた旅となった。とはいっても山口県は魅力ある町が多い。秋には紅葉を眺めに再度長府を訪れたい。そのときは「おとなび」を利用して……。また楽しみが増えそうだ。ちなみに今回の費用は料金もプレミアムで18,800円とこれまでの日帰り旅にはないほど高かった。金額云々を言っちゃ、お終い、となりそうで申し訳ない。
ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!
瑠璃光寺の五重塔 |
司馬遼太郎の碑 |
瑠璃光寺本堂 |
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