2017年2月7日火曜日

『人類学者への道』

 『人類学者への道』(川田順造 青土社、2016年)を読んだ。読んだといっても内容はと聞かれれば返答に困る。この本は図書館の予約リクエスト後、注文されたらしく最初に読む。それならば、注文の責任がある。きちんと終わりまで読まないと申し訳ない。

モロッコ・シャウエンの旅の写真引用(鉢植え)

 アフリカ人の美意識に鉢植えの花がない、とは驚き。昨年のモロッコで青い街シャウエンを旅した際、階段の鉢植えを見たことを思い出す。フィールドワークの時と場所がちがうということ!?また、子安貝が貨幣、とはこれを読んで納得がいく。今まで知らずにいた。以下は本の抜粋から。

★「君はアフリカ人が、鉢に花を植えて眺めているのを見たことがあるかね。俺たちアフリカの人間は、そういうものには”美”を感じないんだ」――ある時ふとこんなことを言って、アフリカ人の美意識について、私に考える糸口を与えてくれたのも、この若い王さまだった。30p

★一フランは「タンマ」。それ以下の単位はないので、物でおまけするか、子安貝で勘定をする。いまでも奥地の市では、子安貝の両替屋が店を出していて、一フランで子安貝二〇個というというように両替する。その貝でカイモノをするなどというのが、あながち駄洒落でもないことは、買、貨、賃、財、貯などという文字を私たち自身、いつも使っていながら、こういう社会に来てみないとつい忘れがちだ。64p

 ブログ投稿後、昨日、講演会参加を申し込んだ主催者側から招待券が届く。それにしてもやることが早い。ぜひとも聴きに行かなくては…。

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