また一つ年を重ねた。何と同じ日、漱石生誕150年とはおめでたい。150歳といえば母の父である私の祖父は漱石と同じころの生まれ。もちろん、祖父に会ったことはない。だが、先祖の墓石の後ろに出身地などの記載があり、それを見て知る。祖父といえば両親の両親4人とも会ったことがない。生まれる前にこの世から去っている。ということで祖父母の思い出はない。
先ほど、家のチャイムが鳴る。地元の警官だった。玄関を出て話を聞く前に、先日財布を落としてお世話になった派出所?と尋ねるとそうだった。今はどんな地位や職種であってもうっかり信用はできない。そう思いつつ玄関を開ける。おれおれ詐欺に気を付けることや緊急連絡先、家族構成についてファイルを見せてくれて確認する。母の名がある。来週には母が亡くなって丸6年。ということは何年に一度、こういう巡回をするのだろうか。ともあれ、変な人ではなかった。
今朝のフリーペーパーに大分県の観光案内がある。大分県の国東半島。以前から一度行って見たい場所だ。だが、行く機会がない。来年は六郷満山開山1300年とか。これを見てますます行きたくなる。そして思い出す。
初めて一人旅をしたのは大分県の耶馬渓と由布院だった。まずはJTBに出かけて周遊券を作ってもらう。多分1泊2日だったと思う。現地で観光バスに乗る予定が梅雨時期でお客はただ一人。急遽、観光タクシーとなる。観光タクシーもいいようで悪い。どこに行くにも運転手さんと二人。というかこれも仕方がない。ましてやご飯を食べる時も一緒になる。贅沢といえば贅沢な旅だった。どういっても料金は観光バスの代金。あまりにも悪いので運転手さんへのお礼をチップで渡す。由布院の宿も一人旅には向かない。一人旅は旅館でなくホテルに限る。今でもその教訓は生きている。
あれから何十年。今や旅にも慣れて国内は「おとなび」利用で出かけている。とはいっても外国はツアーでの一人参加。もっと自由に一人で行けるようになると旅も楽しいかもしれない。そうはいっても高校まで乗り物に乗ることさえ一人でできなかった。そして乗り物酔いもひどかった。そう思うと今やっていることは自分なりに納得がいく。その割には考え方は大して変わらない!?まあ、これも我が人生。楽しく、楽しく!尚、漱石と同じ誕生日と知ったのはつい最近のことだけど…。
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