2014年8月11日月曜日

青森から帰ってきた!

昨夜遅く青森から帰ってきた。今回の旅の道連れは雨。また、おまけとして台風も重なる。

出かける前に何の予備知識も持たず、言われるままの旅。これではいけないと滞在中気づく。特に地図は持っていくべき。

国内の旅だから…との思いは完全に覆される。移動の車中でも全くどこを通っているのか地理的な位置がわからない。日本といえども東京から北は何県がどこにあるのか、それさえもわからない。

旅の先導と運転は合唱団の代表ご夫妻。2人の年齢は旦那さんは81歳、4年前まで大学の先生をされていた。代表である奥様は78歳、元小学校の先生。

旦那さんはおっとりされている。いつも話の相槌は「そう、そう」。それからいろんな話に発展していく。奥様はとにかくパワフルで、体もでっかく、考え方もとてもおおらか。これは大いに見習うものがある。思わず、手帳に〇〇語録とかいてしまうほど生き生きとしておられる。

前輪駆動の6人乗りの車の前の真ん中の席が指定席となって、7日間過ごす。デッサンから水彩の色付けも代表と旦那さんに囲まれて個人授業(?)。はがきサイズの用紙を持参。それは小さすぎるとのことでスケッチ帳の用紙をいただいて画を描く。

マグロの一本刷りで有名な地、大間の仏が浦で教わりながら2枚描く。

日本画教室ではデッサンの色付けは薄くつける。始めはべたっと色づけしていた。日本画のやり方を思い出し、徐々に薄く色づけする。

奥入瀬でも2枚描く。描くといっても渓流の風景。描けるはずがないと思いつつ、じっと景色を見ていると何とか描けるもの。これは不思議なこと。そう感じた。

どの絵も自己満足の世界。下手は下手、ひよこはひよこなりにまあ、いっか、と思ってしまう。

この奥入瀬は、日程を変更した結果、天気に恵まれる。

旦那さんから今回の旅の一番よかったところは、と聞かれ奥入瀬、恐山と返答。ところが、その時点では肝心の青森ねぶたをすっかり忘れていて、申し訳ないことをした。

とはいっても、行く先々が初めての場所。どこも神聖な場所に思え、新鮮な気持ちになる。

昨日は旅の最終日。台風の行方を案じながら、三陸鉄道に乗って広島への帰路に就く行程を急きょ変更。久慈駅から盛岡駅まで白樺号のバスに乗る。3時間近くのバス旅のあと、盛岡駅で2時間半、はやぶさに乗車するまで時間がある。

盛岡駅の観光案内で近場の観光箇所を聞こうとすると、お昼休憩になっている。これにはびっくり。ここは中国?と皆でブーイング。観光シーズンなのにこれではいけない。

駅の係りに聞くと岩手県立美術館など教えてくれる。今はお盆前。きっといい特別展があるはずと思い、タクシーで美術館へ行く。「デ・キリコ展」を開催中だった。ここでゆっくり見学する。

この岩手県立美術館は私の知る限りでは建物など最高に思えた。館内の広さもかなりのもので、常設展も3か所もある。また、ロビーでは1時間にわたってオペラ・コンサートもあった。

これは時間がなくて少し聞く。ぜひとも人に薦めたい美術館になった。多分、キリコの絵は忘れないだろう。

最終日、旅の道連れは広島に帰る4人になる。うち1人は一人になりたいと言い出し、3人になる。

東京からの帰り、新幹線で1人抜けた席に若い感じのいい青年が座る。話を聞くと、当日午後、指定席を決めたという。

この青年は本当に好青年。ジパング利用で旅をつづけた。そのため、われわれはのぞみに乗車できない。ところが、差額さえ払えば一般の乗車とみなされ、のぞみに乗れる。

新大阪のこだま乗車ではわが家に真夜中に着く。これでは広島駅からタクシー乗車となる。差額を払うほうが割安、と思い、新大阪からのぞみに一人だけ変更。

その指定席の込み具合を若者に聞くと満杯では…との返事。すぐに自分のスマホで検索してくれ、そして予定ののぞみに席の余裕があると親切に教えてくれる。それもおばちゃん、おばちゃんと言って…。

自分自身、年を取った分、このような親切は涙が出るほど嬉しい!

話を続けていい?と聞くとOKとのこと。タブレットを持っているのでその画面を教えてもらう。また、キャリーバッグも青年が下りる米原駅まで棚に上げてくれ、そこで下してくれると親切に言ってくれる。ありがたい!

今回の旅では若者に出逢うたび、どこでもカープについて尋ねた。好青年は今の球場の建設にかかわったと話し、塗料の会社に勤めているという。お盆休暇の前に、金曜日を休んで3日間、茨城で7万人のコンサートに行ったとも話す。そして、スマホで出演者を教えてくれる。知っていたのはぱみゅー何とかと、矢沢だけだった。

そしてLINEの話もしてくれる。若者から色々とスマホやタブレットの話を聞けてよかった。若者に降りる際、お世話になったお礼をいうと楽しい2時間だったといってくれた。

こういういい青年に出会うとおばちゃんになるのも本当に楽しい!

おばちゃんとは反対におっさんが若い女性に関心があるのもうなづける。

カープといえば新大阪駅でカープの赤いユニフォーム姿の女子を多数見かける。新幹線でのぞみを待っていると新山口に帰る親娘に、これに乗るのかと声を掛けられる。

親娘は新大阪駅のカフェでカープ選手のマエケンらと一緒だったと嬉しそうに話す。広島駅からローカル線に乗り換えると関西の試合を見に行ったカープのユニフォーム姿が多く見える。隣に座った人はカープの結果を気にしている。知らない人なのに勝った!と教える。

そして、カープで話が盛り上がる。これは他県では見られない現象!?

旅の話は後日ブログにアップしよう。

今朝はお世話になった代表から携帯がかかっていた。掛けなおすとさっそく写真を送ってくださるとか。こちらが先にお礼を言わねばならない。遅くなってしまった。

お礼を言うと「あなたたちが青森に来なければ2人して家でゴロゴロするだけだからよかったわ」と言ってくださる。なにからなにまで見習うべき人。本当に親切にしていただいた。

ブログ投稿中、アルバイト時代の友から帰省する人と久しぶりで4人で会う話が入る。こうして今日からまた、いつもの生活が始まる。元気を出そう!

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