昨日は雨の中、大学内にあるコンサートホールに出かける。このホールは企業と同窓会、同窓生などの寄付により建立される。昨日は建立10周年の記念コンサート。
一緒に出かけた友人のお父さんはその同窓生で寄付をされている。ある一定の寄付者には座席に名前が刻まれる。名前の刻まれたシートと別の席を貰って腰掛ける。友人は受付で職場の同僚だった人から声をかけられる。おかげで早い受付となる。
このホールが出来て10年。ということは大学に入学した年の完成になる。学部近くでないためか、まったく当時の様子は思い出せない。
ともあれ、3時間の長丁場のコンサートは終わった。
このホールの名誉館長でもあり、元学長の独壇場の雰囲気のあったコンサート。これも皆、この人の人徳かもしれない。
休憩を挟んで途中には、今年のイグ・ノーベル賞受賞者の新見正則氏のミニ講演会もあった。だが、行くまで講演会のあることは知らなかった。参考になる話で、思わずメモを取る。
人間には「運と縁」があり、「人はいろいろ」。そして「ゆるゆる」「バランス」「ちょっとの挑戦」でチャンスも訪れる。この人はこうしてイグ・ノーベル賞を受賞。
そして日常生活の管理には養生が大事らしい。
何はともあれ「悩んだらやれ!」とか。これまで「悩んだら原点にもどれ」とよく言われていた。だからまるで逆になる。
「悩んでやれ!」ば「ストレスは減少」するらしい。だから「できることはできるだけやれ!」と説く。
イグ・ノーベル賞をもらった時のことだろうか。「人はその時の立ち位置と時間の経過で変わってゆく」という。
ペットを飼ってみる。あり得ないと思っていたことがあり得る。ペットを飼って癒される。そんなことはあり得ないよな!と思うようなことがあり得る。
それは動脈硬化症と免疫の関係にもある。ラットにオペラを聞かせるとオペラを聞いて免疫制御細胞が増える。だから「病は気から」もまんざら嘘ではないとか。これにより賞を受ける。
そしてイグ・ノーベル賞は笑える賞だともいう。
僕は運がいいと。ふとしたきっかけで能力を掴み取るセレンディピティ。
新見は以前、泳げなかった。ところが3年前、泳げるようになった。運動すると気持も変わるという。それは免疫系に影響し音楽においてもそれがあるという。
水泳に関しては同じく泳げなかったのでよくわかる。確かに泳げば気持ちがいいし、自分にも運動能力があると思えるようになる。何でもできる気がしてくる。
新見によると長生きは「リラックスして生きよう!」と。ちょっとの挑戦をしてその結果半分でもよくなれば「おかげさまで!」。こうして日常生活を管理する。もしも悩んで医者に尋ねるならば「先生ならばどうしますか!」と聞く。これがいいらしい。
今はストレスもほとんどない生活をしている。だが電気器具や自分でわからないモノを購入する際、迷うことがある。その時、店員に「どれを選ばれますか?」と質問して買うことが多い。これも医者に聞くことと似ていることかもしれない。
元学長のミニ講演会のテーマは「長生きとベルカント唱法」でオペラとのかかわりを話される。若い頃、イタリアへ留学したのも医学のためではなくオペラのためだった。だからこそタイトルにベルカント唱法がついている!?
元学長は「運と出会いの人生」を説く。最後に坪田一男の本を引用して長生きの秘訣を3つあげる。
1 食事
2 運動 (歩く、背筋、後の筋肉)
3 睡眠
この3つは当てはまる。おかげで元気なのかも知れない。
元学長はつややかなテノールとヴァイオリンを弾きこなす。だがどちらかといえばテノールが上手い。
3時間の長い演奏会と講演会。楽しい時間はあっという間に過ぎる。友人と市内まで出て夕飯を食べ、あとはティータイム。
遊んだ後はゆっくりしよう!今日も元気で!
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