2013年11月9日土曜日

『ごきげんな人は10年長生きできる』

先日、元学長のミニ講演会で聞いた『ごきげんな人は10年長生きできる』(坪田一男)を読んだ。

講演会当日、元学長のご自身の著書を参加者全員がいただく。それはまだ数頁しか読んでいない。 その数頁に書かれていたことに驚く。

なんと、卒業した小学校が同じだった。年齢的にはかなりの開きがある。それでも我が母校から偉い人が世に出ていたとは・・・。

話は坪田一男の本に戻る。サブタイトルに「ポジティブ心理学入門」とあるように、まったくネガティブな要素はない。読んでいて気もちがよすぎる本である。

 本の裏表紙に「ポジティブ心理学では幸福と健康の科学的に検証している。例えば幸福感のある人は不幸せな気持ちの人よりも心血管疾患リスクが低く、長生きすることが分かっている。最新の研究成果をもとに、『病は気から』の実例と実践法を紹介する。」とある。

この本に書いてある「ごきげんな人」になれるよう、またいつものように気になる箇所を記そう。

人が幸せと感じる、その最も大きな相関関係があったのは、「睡眠」と「上司」であることがわかっている。(12p)

日常生活で毎日顔を合わせる上司の影響力は甚大らしい。(12p) 

それは何と「『結婚』が幸せに与える影響すら、『上司』の比ではない」とか。(12p)

その意味でも「自分だけの価値観をしっかりと持って、日常生活を大切にして生きていかなければ、いくら出世しても、収入があっても、幸せを実感して生きることは難しい」らしい。(13p) 

「幸せは伝染する」とか。「幸せは友達のそのまた友達にまで伝わり、幸せな人のまわりには自然と幸せな人が集まっていく」という。(13p) 

これは母を亡くしてそう感じるようになった。本来ならば、親を亡くすことは不幸なこと。だが、精一杯親を介護したとの自負もある。亡くなったこと事態は確かに不幸せ。だが、その不幸せ以上の幸せを幸せな友達からいただいている。本当にあり難い。 

筆者は「幸せになるためには、積極的に幸せな人のそばにいたほうがいい。」と述べている。(13p) 

★ごきげんな人のまわりには、楽しい友達がたくさん集まってくるし、ごきげんな人の方が仕事や人生で成功している人が多いように思う。そして、ここが肝心なのだが、ごきげんなほうが健康で長生きしているケースがとても多い。(24p)

★より健康になろうと思ったら、人間関係の幸福度を高めることもが最も効率的で、即効性も高い。心を許せるいい友人とふれあうということは、それだけであなたの免疫力を上げ、副交感神経優位のポジティブな状態にしてくれるだろう。(84p)

★幸福度を上げる遊びとは、心が「フロー(Flow)」になれる遊びだ。」「フロー」というのは、「自分の能力を最大限に発揮して、ある行動に没頭している状態」のこと。つまり、完全に夢中になって遊ぶことが大切なのである。・・・遊ぶ→幸福度が上がる→心身ともに健康になる→行動力が生まれる→視野が広がる→仕事の生産性・創造性が高まる→さらに幸せになる→まわりの人も幸せになる・・・と、いいことづくしだ。(102-103p)

筆者は10年前から「走る」ことをしている。夢中になって走ることでフルマラソン・トライアスロンにも挑戦。この「走る」は私にとっては「泳ぐ」が当てはまる。「泳ぐ」ようになって、いやもしかしたらそれより前の「自転車に乗る」が私にとって夢中になることの始まりかもしれない。

そして筆者は「走る」ことでまわりからも若くなったといわれるらしい。そのことを一番実感しているのも筆者だという。(104p)

この意味はよくわかる。出来ないことが出来るようになる楽しみは「自転車」と「泳ぐ」コトで知った。

★毎日「三つのよいこと」を探すことで、ポジティブな神経ネットワークが形成・強化され、何事もポジティブに考えやすい脳が作られていくというわけだ。(118p)

★年収が二万五千ドル(=日本円にして約二〇〇万円)以上ある人の場合、自分のためにお金を使ったとしても、モノではなく経験や将来への投資にお金を使えば幸福度が上がり、幸福度がその後も長期持続することもわかっている。(126p)

★散らかった部屋を掃除すると前向きな気分になれるように、細胞内を大掃除すると、心身ともにスッキリ前向きになれる。納豆などの高ポリアミン食品を食べて、毎日スッキリした気分で過ごそう!(166p)

★人は、重力に逆らう活動をしていないと、どんどん老化していってしまう。それは、人類にとっての退化でも在る。退化しないためには、やはり運動するしかないのだ。(181p)

★よい眠りは感情のリセットボタンのようなもので、その日の肉体的・精神的ストレスをリセットしてくれるだけでなく、幸福度も高める。(196p)

★「生活満足度」の中でもっとも不満をもたらすワースト2は、「上司」と「睡眠時間」だ。上司は変えられなくても睡眠時間はいくらでもコントロールできる。(198p)

11年前から毎日が日曜日。そのため、「上司」への不満は関係ない。睡眠時間。これは誰よりも満足度が高い。ということで不満はないことになる。

それにしても先日の講演会で話された3点の「食事」「運動」「睡眠」。私にとってやはり「運動」=「水泳」はかなり幸福度を上げている。今週は少々風邪気味で泳ぎに行かなかった。来週は泳ぎに行こう。そして今日も「ごきげん」、「ごきげん」で楽しく過ごそう!

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