2025年11月29日土曜日

不退寺、談山神社そして等彌神社の旅その2

 2025年11月26日(水)と27日(木)の2日間、不退寺、談山神社そして等彌神社へ一人旅をした。談山神社は新緑のころに出かけたが、紅葉の時季は最高とのことで再度出かける。不退寺と等彌神社は初めてだ。

2025年11月26日(水)1日目

 広島駅8時56分発のみずほ600号に乗車する。新幹線に乗る前、在来線が途中で停車した。自宅最寄り駅から快速で広島駅まで6分、と近い。が、途中停車を見込んだわけではないが早めに家を出て正解だった。一人旅は何が起こっても自分一人で責任を負う。そのためすべての行程は時間に余裕を持たせて行動している。

 広島から奈良までは、新大阪から久宝寺までをおおさか東線に乗り、久宝寺から奈良までは大和路快速に乗車する。JRで乗り継ぐ方がわかりやすく移動する手間も省ける。

 11時48分、JR奈良駅に着いた。どういっても今年の奈良行きは今回で5回目。だいぶ奈良駅界隈にも慣れてくる。お昼時はいつも駅構内の食べ物屋を利用している。今回は駅構内にある「三条坊」でちくわ天と卵の天ぷら入りのうどん(800円)をいただく。ゆったりしたお店で感じがよく、美味しかった。

 不退寺 

 JR奈良駅西口から不退寺口(一条高校前)までバスに乗る。だいぶ曇ってきたが何とか雨は大丈夫のようだ。20分くらい乗車してバスを降りると大通りなのに人がいない。(さてどちらの方面を?)と見渡していると人が行き過ぎた。その人に声をかけて行先を告げると降りた場所の道を隔てた向かい側の先の正面が不退寺と教えてもらう。しばらく歩くと森のような場所がある。不退寺だ。今月末まで特別展がある。入山料600円。出かける前日、このお寺の情報をネットで見た。住職不在の時期もあったようだがそれを乗り越えて母と息子が得度してお寺を守っておられる。

 入山料を払って係の顔を見た時、(この方がお寺を守って…)と気づいて声をかける。午前中は多くの参拝客があったそうだ。が、出かけた時は一人だった。秘仏を見る前に石棺を見て本堂へ入るように言われる。一人がすべてされているようでその都度、移動して案内をされる。申し訳ない気持ちになるがいろいろと教えを乞う。不退寺は在原業平の建立とか。仏像の中でも聖観世音菩薩立像が本尊であり業平が自作している。それは常時公開で、今回公開の秘仏は弁財天さまで頭の上にも小さな仏像が鎮座する。他に業平画像や業平の父親の仏像もあった。

 不退寺は平城宮跡の歴史的風土特別保存地区になっており、ここから15分歩くと法華寺に至る。法華寺は初めて平城京跡を訪れた時に出かけている。

 本堂を出て境内を歩くと今が盛りの紅葉がまぶしい。撮影スポットも教えてくださり親切に案内していただいた。そろそろ雨が、のころお寺を後にする。外に出ると数人の参拝客の姿があった。お寺を出ると近くにカフェがあるが閉まっていた。

 あきらめてバス停に向かう。奈良駅行きのバスは1時間に2便しかない。一般の3,4分の1くらいの細さの長いベンチがあった。そこに座ってしばしバスを待つ。

奥が不退寺

業平の句「おほかたは つきをもめでじ これぞこの つもればひとのおいとなるもの」


不退寺境内の紅葉

不退寺境内の絵になりそうな紅葉

平城宮跡へ続いている
 JR奈良駅のバス停に着くと観光案内所内にあるスタバに入る。そのころにはポツポツと雨模様だ。しばし休憩後、JR奈良駅から万葉まほろば線に乗車して桜井駅で下車。駅前にあるルートイン桜井駅前のホテルに向かう。時間は午後4時前だが早めにホテルに入る。夕飯はホテル内のレストランでいただく。単品でのメニューが大半なのでネギトロ丼のセットと烏賊のミンチカツ、そして生の中ジョッキで一人乾杯。大浴場に入って早めに就寝。

2025年11月27日(木) 2日目

 ホテル内のレストランでバイキングの朝食をいただく。この日は朝からいいお天気で暑きなりそうだ。薄手のダウンにするかウインドブレーカにするかで迷ったが結果、後者を着てきた。これは大正解。この日の気温は20度だった。

 談山神社
 
 桜井駅北口から談山神社までのバスが出ている。バスは一日に限られた本数しか出ていない。9時45分発のバスだが、この時季の混雑を予想して30分くらい早くホテルを出た。バス停ですでに長い行列だ。バスに座って20分余りで談山神社到着。途中、くねくねした山道をバスは走る。車窓から山を見上げるとグラデーション鮮やかに山を染めている。これを見るだけでも感動する。バスはこの時刻、臨時便もすぐ出た。

 バス停からいったん山を下って鳥居に出る。辺りはもうお見事というほかない。これをカメラで撮るのは無理!目で見て感じるしかなさそうだが、自ずとスマホのカメラで写してしまう。実際はもっとあでやかな紅葉だ。入山料600円。何のチケットももらえず、ただ渡されたのは本堂に上がる際、靴を入れるナイロン袋だけ。何とも味気ない。

 春に来たとき、十三重塔を見逃した。今回は何が何でも、と思った。しかし場所がわからず人に聞いてやっとたどり着く。そして毎日のように見ていたライブ映像の場所を探すがわからなかった。その場所で自分が写っている映像を見たかった。残念!
 
談山神社鳥居 ここから入山する
これは絵になる

素晴らしい光景

十三重塔が見えた!

 10時11分にバスが談山神社に到着後
、1時間観光して帰りのバスは11時19分。それを逃すと13時までバス便がない。もっと観光時間に余裕を持たせてバスを運行させればいいのにと思う。時間を気にしながらの観光になる。これも余裕を持って行動しないとバス乗り遅れる。神社の出口に迷っていると2人連れが来た。親切な人たちで高い石段があるところでは手を引っ張ってもらう。どこに出かけても人の情を乞うて生きている気がする。皆さん、親切だ!これは途中下車して観光した等彌神社の2人連れの方たちにも言える。
 
 等禰(とみ)神社
等彌神社参道

鳥見山の西麓に鎮座する等彌神社

等彌神社
 バス停を降りて一歩中に入ると(ここはどこ?)と思えるくらい山深くなる。到底一人では参拝できなかったかもしれない。が、談山神社の帰りのバス停で知り合った2人組に助けられて予定通りの旅をする。この日の万歩計は11013歩。お昼を3人で食べて桜井駅で2人組とわかれる。2人連れは桜井駅到着後、止まっていた橿原神宮行きのバスに乗られた。90歳と85歳のお二人はこれからも元気で楽しい旅を続けられるようだ。私もあやかって元気に楽しい旅を続けよう!楽しい旅は終わった!

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

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