立冬が過ぎて「秋晴れの朝」は変かもしれない。が、気持ちいい朝を迎える。『こころは今日も旅をする』(五木寛之 新潮社、二〇二四年発行)を読んだ。著者と同じく「善く生きる」ことはできないかもしれないが「長く生きる」のはできそうだ。というのも生まれてすぐに大病を患って育っている。そのため、わけもなくなぜか長生きしそう、と思って生きてきた。幸い今のところ病気もせず、元気に過ごしている。他にも著者と同じく割と何でも「長く続ける」ことがある。大の運動音痴が水泳に至っては40年以上も続けている。これが一番の元気の素、と思っているが……。長く続けているものは他にもある。ブログ投稿、フルート(今は我流で吹いている)、日本画などがあり、旅も長く出かけている。以前はエレクトーンも長くやっていた。
ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!
★<善く生きるか>それとも、<長く生きるか>人生にはその二つの選択肢しかない、と考えてきた。今もそう思っている。そして私には<善く生きる>ことはできない。すでに人生の出発点からしてそうなのだ。と、すれば残された道は一つ、<長く生きる>ことしかない。<悪人長命>の謂(いい)である。<長く生きる>とは、<長く続ける>ことだろう。私は我流で、いろんな養生法を実践している。人に話すのが恥ずかしいような日常の習慣だ。ぜんぶ自分で考えたことだ。要諦は、ただ一つ。長く続けること、それだけ。……<善き生き方>を諦めた人間の選択として、こうして加齢の日々を重ねている。<老人正機>とつぶやきながら。(216p―217p)
0 件のコメント:
コメントを投稿