2025年11月2日日曜日

ネパールの若い女性

  昨日午後からは日本画教室に出かけた。描いている絵は北海道野付半島で写したトドワラの絵。トドワラとはトドマツの枯れ木である。野付半島の原野とトドワラを写真から転写した。が、枯れた木を描くのは難しい。そこで描き方を変更する。トドワラの個所を何もなかったかのように再度、色を塗る。それを終えるとその上にトドワラを転写する。次週の教室では再度、トドワラを描く予定。枯れ木を細く描くには筆を立てて描くといいとか。

 絵を終えてJRのホームに座って列車を待つ。隣の人は一人で座っているのに何やら知らない言葉で話している。手には菓子袋を持ち、ホームにいた鳩に餌をやろうとしている。駅周辺で鳩の害に悩まされているとの新聞記事を見た。餌をやらない方が……とその女性に話す。ネパールから1年半前に来たらしく日本語を習っているという。昨日はバイトでこの駅付近に来たとか。彼女が言うにはネパールでは鳩に餌を与えてもいいそうだ。

 さらに話をするとスマホを手にしてネパールの母親と弟にスカイプで話をしている。その中に加わって話を、とも言われる。2年の滞在のようだが残り半年は介護の勉強をするらしい。外国人を介護の仕事に従事させる話はよく聞くこと。昨日の若いネパールの女性のような人が介護職に就いてくれるのは有り難い。が、その女性たちはその仕事に従事して幸せなのだろうか。それを聞いてみたい気もする。経済格差だけで他の国の人たちを日本に呼び寄せる、これでいいのだろうか。

 いろんな国に出かけたがネパールには行っていない。ただインドの「ナマステ」を知っている。これはネパールでも使う言葉だった。

 若くして生まれた国を離れて日本で新たな生活を始める。自分の歩んだ道と比べるのはよくない。が、ずっと親元から離れずにいた者としては彼女の生き方は素晴らしいと思う。自分自身、若い時分から今のように一人旅をしていたらどんな人間になっていただろう。そう思うとちょっぴり彼女のような生き方が羨ましい。

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

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