2024年2月24日土曜日

奈良の旅その2

 奈良の旅その1から続く。今回、なぜ奈良へ行こうと思ったのか、その目的は奈良県立美術館で開催中の日本画家、不染鉄の絵を見に行くことにあった。そして昨年4月、吉野へ出かけた際、新大阪駅から奈良駅まで乗車したおおさか東線で見た広大な景色である。JR奈良駅で旅の道連れと合流した際、そこは平城宮跡と教えてもらった。恥ずかしながらこれまでそんなことすら知らずにいた。それからというものその場所をYOU TUBEで見たりするうち、機会があれば行こうと思った。それが今回の旅である。

 不染鉄の展覧会を知って11月には宿を予約した。その際、平城宮跡に近い奈良ロイヤルホテルを予約。その近くには法華寺がある。旅の最初は法華寺から始まった。しかし、法華寺から東院庭園は近道を教えてもらって辿り着いたが平城京跡全体を見て回るには時間がない。そこで初日は東院庭園辺りを見学してホテルへ。翌日、不染鉄の絵を見て、その近くを見学して広島へ帰る予定で旅を計画した。ところが不染鉄の絵を見て想像以上に感動してしまい、時間を取られてしまった。そのためその後は東大寺だけの観光となった。

東院庭園
 
 法華寺で東院庭園までの近道を教えてもらって無事到着。中の展示室だけを見る、と思った。ところがそこにいたガイドさんからいろいろと聞かれて広島から来たと話すうち、傘を持って出て来られた。そして室内の外が東院庭園と知って雨の中、説明を受けながら見て回る。見て回るといっても広い庭園で滑らないようにと気をつけながら進んでいく。
広い東院庭園

旅の前夜、動画で梅が咲いていると知る

説明を受けながら急いで写真を撮る
柱に注目!?2階はなかったそうだが偉い人が遊び心で梯子を置いた?


東院庭園の館内は展示室となっている
 ガイドさんから説明を聞いていると素朴なことが気になりだす。誰がこの地を平城京跡と決めたのか、とか、どうして遺跡発掘をしようとしたのかなどである。ここに着く途中に宇奈多理神社があった。この神社の周りは山である。そのためか、この山だけは発掘調査ができないらしい。生憎の雨で出かける前にYOU TUBEで見た庭園の梅の花は今一歩、かすんでいた。東院庭園のボランティアガイドさんに朱雀門までの道を教えてもらって雨の中をとぼとぼと歩いて行く。広い平城京跡を歩くがだれ一人として出会わない。が、途中、雨の中、傘もささずに歩くグループとすれ違う。東院庭園は近いか、と問われてすぐそこ、と教えてあげた。スペインからの旅行者だった。

朱雀門広場

 国営平城宮跡歴史公園は東西が4.3キロ、南北は4.8キロもあるという。これだけ広いと一日の観光は到底無理だ。次はゆっくり日程を組んで「平城宮跡」を見学しよう。朱雀門まで行く途中で近鉄電車が通過した。朱雀門広場に着くと辺りにりっぱな建物が建っている。それはみはらし館、つどい館、みつき館、うまし館、いざない館だ。

 朱雀門の外を見学するにも係が眼を凝らしている。気を遣いながらの見学となった。その係に周囲の建物を聞くといざない館だという。中に入ると立派な博物館だ。しかし、これまでずっと歩いていたので足が棒のようになる。どこかで休憩を、と思ってもカフェなどうまし館まで行かないとない。この館内で休憩しながら見学する。見学後、係に朱雀門からホテルまでのバス便を教えてもらう。ところがこれだけ広いとすぐにはバス停がわからない。この近くからはぐるっとバスが100円で走っている。しかし、わかりづらいので大宮通りまで出て市内バスに乗った。

 市庁舎前で下車してホテルへ。しかし、辺りが工事中で高い塀しか見えない。工事の人に聞いて数分でホテルに着いた。ホテルは奈良ロイヤルホテル。今回のホテルはいつもとはちょっと贅沢な感じで一泊二食付き。夕飯を5時半に予約していた。ホテル内の和食竹の家でいただく。懐石料理で御品書を見ると季節の豆腐に始まって12種の料理が次々と出てくる。何とも贅沢な気持ちになる。飲みものはビールでなく赤ワインを注文。旅の気分も最高潮に達し、このホテルが気に入る。そして部屋に戻ると自販機でビールをゲット。旅の楽しさを思いっきり味わった。

 ホテルの室内は2人用のようだ。いつもより少し高めのホテル代だが、それなりの良さがある。どういっても係が親切。また一人の食事も楽しい。食事後、大きなお風呂に入る。これもよかった。
 
朱雀門広場

東院広場から朱雀門への道でスペイン人とすれ違う

平城宮跡を近鉄奈良線が走る


朱雀門

 朱雀門広場にみはらし館、つどい館、みつき館、
うまし館、いざない館
が建っている 

いざない館入り口

屋外に展示された大きな復元遣唐使船

朱雀門広場は雨で人はいない

 この続きはまた後日。

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

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