2021年8月10日火曜日

「文字の獲得は光の獲得でした~両目と両手を失って教師になる~」を見る

 昨日のNHK総合で「文字の獲得は光の獲得でした~両目と両手を失って教師になる~」を見た。番組HPによると次のように書いてある。

★子ども時代、不発弾の爆発により両目と両手を失った藤野高明さん(82)。10年以上、文字のない日々を送りました。唇で点字を読む独特の方法を身につけたことをきっかけに、教師になろうと決意。障害に対する差別が根強かった時代、立ちはだかる壁を越えて夢を実現しました。今春、インターネットに人生をつづる動画を公開したところ若者たちに大反響。今、藤野さんが次の世代に伝えたいことは何か。人生とメッセージを伝えます。

 夕飯後に何気なしにつけたテレビ。放送は途中から見た。今朝、NHKプラスで見ていないところを見る。子どもの頃、弟と外で遊んでいた時に拾って手にしたものはなんと不発弾。それが爆発し、一緒に遊んでいた弟は即死、兄である藤野さんは両目と両手を失った。事故は小学2年の時だ。視力を失った少年が盲学校に入ろうとすると手がなくては何もできないと断られる。何度も目の手術をしたが視力は回復しなかった。学校へも行かれず友だちもいなくなる。

 手術がうまくいかず病院で自暴自棄になった頃、手を差し伸べてくれた人がいた。本を読んでもらったそうだ。それはハンセン病の人が書いた本で本を唇に当てて読んだと知った。「自分も本を読みたい……」、と思って唇の先を本にあてた。点字本の文字の違いに気づきだす。そして文字が解読でき、本が読めるようになった。本が読めれば勉強ができる。大学で学んで教師になりたいと思い始める。いろんな大学に問い合わせるがどの大学も当時は両目、両手がない人を受け入れてはくれなかった。ところが日大の通信課程だけが受け入れてくれた。だが、それもスムーズに事は運ばない。学校のスクーリング出席は困難を要した。

 試行錯誤の末に無事、中・高校の社会科の教員資格を取得。次は教員採用試験に臨まねばならない。大阪市の採用試験を受けて合格するも正規の教師でなく臨時だった。が、1年後、教師は出来ると判断されて正規の教師に採用される。現在はパソコンを駆使して自ら発信し続ける。

 今、藤野さんのことをネットで検索すると詳しい記事がある。それは「人と時代に恵まれて」著者: 藤野 高明 (ふじの たかあき)である。第37回NHK障害福祉賞 最優秀を受賞されていた。「人と時代に恵まれて」藤野 高明 (npwo.or.jp)(参照)

 世の中、自分の不遇を他人のせいにして自暴自棄になる人がいる。先日も動いている車内で無差別に人を斬りつけ、自分の欲望を満たそうとした人がいた。何が嫌な輩といっても自暴自棄になるのが一番よくない。誰しも自分の理想通りの人生を歩いているわけではない。すべてがそろった、と思えるような有名人であってもその底辺には何か不幸を抱えている。そのいい例が有名人本人が短命とか家族が不幸になるケースがそうである。いい事ばかりが長く続くとは限らない。いい時があれば悪い時もある。どんな時も頑張っていれば誰かが手を差し伸べてくれる。藤野さんは奥さんが亡くなられて今はヘルパーの手を借りて一人で暮らされている。「人間万事塞翁が馬」、歳を経るにつれてその思いが強くなる。

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

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