昨夜のNHK総合で放送された「総書記 遺(のこ)された声~日中国交 45年目の秘史~」を見る。山崎豊子の自宅から中国の元総書記胡耀邦との会話が残されたテープが見つかった。この話題からドキュメンタリーが始まる。山崎豊子は胡耀邦と中南海で3度も対談していた。
胡耀邦元総書記は言う。「愛国主義とは世界の人々と友好的でないなら愛国主義とは言えず、それは誤国主義だ」。中曽根元首相は胡耀邦の生誕90周年に90本の桜を贈呈した。その10年後、この桜は見事に花開き、そこは今、中国の人々の憩いの場となっている。
長く毛沢東の側近を務めた李鋭は今100歳。この年になって告白する。「一人を崇めるのでなく…」と一党独裁体制を非難する。これは胡耀邦にも通じる。胡耀邦は日中友好をすすめる。だが、1989年6月4日天安門事件発生で愛国主義が強化される。その後胡耀邦死去。
日中国交正常化から今年で45年。日中のそれぞれの相手国への好感度は良好とはいえない。ただ、中国では若者を中心とする日本文化の浸透が増えているという。
0 件のコメント:
コメントを投稿