2017年9月29日金曜日

『さよならの力 大人の流儀7』

 『さよならの力 大人の流儀7』(伊集院静 講談社、2017年)を読んだ。

★私はひとつ信じていることがある。私に妹さんの死を打ち明けた彼女も、きっと今どこかで懸命に生きているはずだと。なぜ、そう思うか。それは苦しみ、哀しみを体験した人には、理由があるからだ。それは何か?別離した人々が、いつまでも身体の中に生きていて、その人の生の力になっているからだ。さよならの力はきっとあるのだ。

 「別離した人々が、いつまでも身体の中に生きていて、その人の生の力になっているからだ」。これはよくわかる。自分の場合は両親、とりわけ母が守ってくれる気がする。画像は先日、塔婆をもってお墓参りした時に道中で見たすすき。家の近くでススキが見られなくなったと思った矢先、一角にススキがあった。

 ススキもそうだけど、今朝の冷え込みは「もう秋ですね」を感じる。ふと浮かんだ歌のフレーズのタイトルは🎵秋冬🎵。元歌の高田みづえの動画がない。動画は別の人から。

 昨日午後からは日本画展の当番日。幸い同じ教室の3人と当番だった。ちょっとでも来場者が絶えると話に花が咲く。隣の展示室はこれまた同じ会の人の二人展。ともに古希を迎えられたご夫妻はこれを記念して展覧会をされた。今朝の新聞に大きくご夫妻の記事がある。二人とも同じ教室で日本画を学ばれている。旦那さんの方は元は写真が得意。その後、日本画もされている。お二人とも30年のキャリア。ともに県美展に何度も入賞され、昨年はそろって奨励賞受賞。

 以前、打ち上げの席でお話したことがある。夕飯後、二人の会話が弾んで後片付けが後回しになるという。行動は常に一緒で常に話が弾む。とはいっても決して二人の世界でなく他人に対しても優しい。ほんとうに感じがいいご夫妻だ。ただ、昨日、芳名録にサインをせず仕舞いで帰った。これは失敗。後で先方から差し入れをいただいて恐縮する。

 同じ当番の人から「薔薇」の絵が欲しいと言われる。これまで4度展示して画が欲しいと言われたのは2点目。人の絵ばかリ良さが目立つ。時には自分でうまく描けた、と思うほうが絵を習うにも長続きする!?10月が来れば日本画も習い始めて5年目に突入する。苦手意識が強かった絵の世界。我ながらよく続いていると自画自賛。これじゃダメか!?

 ブログ投稿後に気付く。昨日、先生の朗報を聞く。「お祝い」の言葉が誰彼となくささやかれる。「なぜ?」と思ったら再興102回院展に入選されてこの度、めでたく「院友」になられた。そのお祝いが日本画展の打ち上げもかねて行われる。同じ会の人曰く「素晴らしい先生に私たちは習っている!!」。
墓参りの道中で見たすすき

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