NHKのローカル放送、フェイス「さびない鍬でありたい ~97歳 おひとりさまを生きる~」を見る。番組紹介欄には「尾道市の山間に、97歳で単身生活をおくりながら、生き生きと豊かに暮らす女性がいる。モットーは“さびない鍬(くわ)”でありたい。畑仕事の相棒である使い古した鍬(くわ)になぞらえ、頭も身体も使い続ければサビつかないと語る。ひとりだけど、ひとりじゃない。地域の人たちと上手につながりながら、豊かに老いを楽しむ“知恵”に迫る。山里の美しい自然の風景とともにつづる、目からウロコの人生訓」とある。
放送はまさにこの紹介通り。自宅が坂道を上がったところにある。どこへ行くにもこの坂を下らないと行かれない。背中には大きな籠を背負い、手に持つのは大きな鍬。この格好で坂道をうしろ向きになって下る。家の中はバリアフリーではない。部屋中の少しばかりの段差が運動になり、怪我しないようにと気を付ける。これがいいらしい。これまで生きてきた生活スタイルを換えず、昔ながらの方法で生きていく。お風呂も薪をくべる。
親が部屋で転び、一瞬にして親子の立場が逆転した。この時から親に代わって何もかもやるようになった。昨夜のテレビを見て「もしかして親を構いすぎた?」と自問自答する。親が子を育てる時、「可愛い子には旅をさせよ」のことわざがあるように、ある程度は親が衰えても手助けしないのも親孝行なのかもしれない。とはいっても過ぎ去ったこと、もう考えまい。
そう思いつつ、テレビに映る石井哲代さんの生き方は参考になる。元は学校の先生だそうで、小学校の生徒たちを自宅から出て毎朝見送る。卵は鶏2匹を飼って産ませてそれをいただく。近くにお店がなくて頻繁に買い物に行かれない。だが近所の人が冷蔵庫にモノを持ってきて勝手に入れてくれる。田植えのシーズンはこれまた定年後のご近所さんが手伝ってくれる。さらには自らがグループを作って週に一度集まり、楽器の演奏やクイズで遊ぶ。それも参加者自らが知恵を絞る。決して「お年寄りをいたわりましょう」の類でなく自らが楽しむ。そして亡くなった夫が書いていた日記帳も引き継いで書いている。その中身は「楽しいことを書く」、だそうだ。
テレビを見ていて自分の生活スタイルと真逆と知る。生活必需品は100%お店で調達するモノとほぼすべてをまかなうモノとのこの差は大きい。昔ながらの生活スタイルは人さまから見れば不便に映っても本人にとっては体を動かして元気に生きる知恵かもしれない。
その前に見たアフター・ヒトラー後編。ヒトラー亡き後、第二次世界大戦後のヨーロッパは落ち着くかに見えた。ところがヒトラーに代わって出てきたのがスターリン。ヨーロッパを共産主義の渦に巻き込んだ。ドイツ人をターゲットとしていた周辺国も次第にスターリンを怖れる。スターリンはすべてを嘘で固めて東欧を共産主義に染めていく。
4日ほど続けて見たヒトラーの番組。ヒトラーもスターリンもどんな非道な手段を使ってもまるで正義をかざしたかのような生き方を貫いた。
同じ生きるならば哲代さんを見倣いたい!ブログ投稿後に思い出す。昨日は午後からプールで泳ぐ。学校も始まり、子どもの姿もこのプールから消えた。シニア世代、せいぜいプールを利用しよう!
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