それにしてもよく雨が降る。一年のうち、気持ちよく晴れた日はいったい何日あるのだろう。こう思う気持ちがすでに年老いた証!?
春は花
夏ほととぎす
秋は月
冬雪さえて
涼しかりけり (道元法師)
昨日の講演会で聞いた言葉。冬から先は知らなかった。川端康成のノーベル文学賞記念講演「美しい日本と私」の一節を飾る歌であるらしい。これさえも知らずにいた。日本人の心情を表すものであるという。 これは「本来の面目」と題された道元禅師の歌。春夏秋冬は人間の生老病死に当たるらしい。
今のところ元気なので病死は当てはまらず、老いに当たる。ということは季節としては夏。なんとまだ若いんじゃ、と一人喜ぶ。
講演会を知るきっかけは旅で知り合ったお坊様たちのお蔭。旅の最中、耳にした青山俊董老師の名前。帰国後、何気なく見た新聞記事。その名前が掲載されていた。ナニゴトもアンテナを張り巡らせていればいいご縁となるようだ。青山俊董老師は遠く名古屋から来広されての講演会。次回は来年2月。ここで日本画教室の人と出会う。これも何かのご縁。
講演会後、駅前のデパートで開催中の日本の書展に出かける。出品者のうち3人の名前を探して書を見る。どういってもデパートの8,9階が展示会場。多すぎてお目当ての人を見つけるのは大変。現代の書はその良さがわからない。とはいっても、皆さん、素晴らしい。
講演会は広島駅新幹線口からバスに乗って出かけた。新幹線口付近は長く勤めていた場所なので地理的には詳しい。ところが、最近の工事、工事でバス乗り場さえわからない始末。通りかかった人に聞くとわからないという。自転車に乗った人に聞いてやっと場所を確認。
わからないのは駅の表口も同じ。56階のタワービルなど高いビルの建築ラッシュ。9月半ばには地下2階から地上3階までビックカメラが入った。既存のデパートと対面にある。これまで暗いイメージの地下街が一気に賑わいを見せる。他にも建築され次第地下街はにぎわいそうだ。
今日も雨。午後は日本画教室へ。10月は新たな季節の始まり。来年の日本画展とフルート発表会に向けて始動する。そういえば、昨日の講師も話されていた。何かに挑戦してダメだったとしても落ち込んではいけない。それよりも失敗した人の気持ちを思いやることの方が大切らしい。
今は歳も取ってきて開き直りの心境なのか、落ち込むことはない。若い頃と一番の違いはこれに尽きる。今日も元気を出して!
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