2016年9月18日日曜日

「東山魁夷 自然と人、そして町」講演会etc.

 気合の入った週が始まる。今朝は朝食も取らずにお墓参りを済ませる。途中、雨が降り出す。家に帰ると体中から汗が流れる。台風の影響なのか、まだまだ蒸し暑い日が続く。エアコンはいつまで稼働?目の前には10月が来ようとしている。それなのにこの蒸し暑さは…。

 とはいっても「暑さ寒さも彼岸まで」。お彼岸の中日はあと4日でやって来る。さてさてその頃には涼しくなる?

 昨日は県立美術館で始まった「日本画の巨匠 東山魁夷 自然と人、そして町」展の記念講演会に出かける。講演者は今回の展示会監修者であり、茨城県近代美術館館長の尾崎正明。前の席を確保するため、早くから家を出る。一人が複数の人を確保するために、ハンカチを多く持参。前の席に座れた。

 日本画の巨匠と言われても東山魁夷について特別の知識はない。興味津々でお話を聞く。魁夷は学業を終えるとドイツへ留学している。当時としてはドイツ留学は珍しかったそうだ。後年には唐招提寺の壁画を10年かかって制作。魁夷にとって京都とドイツは「人間と自然の在り方、自然のぬくもりを感じたい」と望んでいた場所だった。

 この人の略歴から「一個所にとどまらず、旅を続けて、新鮮さ」という影響を受けていると尾崎は話す。このキーワード、どこか堀文子に似ている。

 魁夷は多くの人に共感される画家。その理由として尾崎は「自然を見つめる厳しい目」を挙げる。

 2度ほど日展で落選し、3度目の《道》で入選。この絵には魁夷の心象風景が込められ、過去から未来へ道を究める→何かを求める→人生そのものがあるそうだ。これは魁夷のこの頃の思いを伝えているという。

 尾崎は旅は自然と向き合い、人間を越えたものとして必要と話される。そして自然の中で息づく喜び、悲しみを自然の中で生き続けさせる。魁夷の風景との対話には深い精神性が描かれているそうだ。そして魁夷の作品の最期に「夕星」があった。

 講演で話された画像は「樹木」が多い。「樹木は生命の息吹き」があるらしい。「白い朝」を画像で見ると一羽の鳥がいる。明後日からの所属する会の日本画展で2枚画を出品した。いずれも樹木なので、講演後、日本画の先生から絵の方向性が魁夷と似ていると言われる。魁夷の絵は今回の講演でよくわかった。この講演を聞いてちょっと自分自身の絵に対する気持ちがわかりかけてくる。

higashiyama_kaii_white_morning.jpg「白い朝」東山魁夷作品ネットより引用

 講演後、会場ロビーに出ると明るく元気な声で名前を呼ばれる。なんと「まりち~ゃん」だった。親しく名前を呼ばせてもらって感激!どういっても某文化交流学会で何度か海外にご一緒している。いつの間にか「~ちゃん」と旦那さんが呼ばれる言い方をまねしてしまった!図々しくも教室の日本画展の案内状も渡してしまった。

 まりちゃんと別れた後は教室の先生を交えて雰囲気ある場所に移動してティータイム。楽しく過ごす。話題にカープが…。

 今日はこれからピアノとの音合わせに出かける。今日も元気で!

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