2011年6月27日月曜日

広島人

先日女朋友と会った際「広島学」(岩中祥史、新潮文庫)という本を読んだといっていた。街中に出た際、大型書店に立ち寄るとその本は山積みされていた。今広島で売れてるらしい。

今朝の地元紙にこの本の著者のインタビュー記事が掲載されている。著者は編集企画会社の社長とか。大見出しには広島人は「故郷愛強くラテン系」、小見出しには「県民性紹介した『広島学』全国で話題」、「カープが生活の一部」とある。どの見出しもまちがっていないと思うけど「ラテン系」云々ははじめて知った。

アサちゃんの両親は山口と島根で、アサちゃんの夫は福山だから純粋には広島人ではないかもしれない。だが、アサちゃんを含めみな長く広島に住んでいるからやはり「広島人」だろう。

この本はまだ読んでいないからとやかく言えないけど、先日の女朋友は「広島交響楽団」のことは書いてないといっていた。

市場開拓をする際よく聞かれることはまず広島から発売し、それで好評だったら全国へ展開するという話がある。新しいものが好きなのだろう。

新しい物好きは移民にもあらわれている。新境地を求めて出かけたのだろう。著者は「移民が多いのも、物おじせずに海外に打って出て…」と述べる。確かに広島や山口県はハワイなどへの移民が他県に比べてダントツに多いと習ったことがある。

さらに著者は「日本では珍しいラテン系の気質」と語る。それは「明日は無条件で今日よりいい」と信じる楽天家だとか。

さらにまた面白いと思ったところは「他都市のように多くのレジャーの一つが野球なのではなく、カープが生活の一部だからでは。おばちゃんたちがこれほど熱を込めて応援する光景は他の球場では見られない」と指摘するところである。確かにカープに関しては著者が言うように全くそうかもしれない。

我が家でもアサちゃんが元気な頃はTVでカープを応援したし、旧広島市民球場にも出かけたことがある。最近はそれどころの生活ではなかったので、新球場に行ってないけど…。

それでもJRに乗っていても見える新球場は試合のある日は結構観客も入っている。又場所的にも広島駅から歩いていけるし、他県からも新幹線で行きやすくなったのでは…と先日会った知人も話していた。

以前旅行で米子の人と知り合った。その人は大の野球好きで横浜のファンである。横浜の試合があるときはせっせと広島、阪神、横浜へ行くという。広島に来るときはその知人と市内で会う。車かバスで姉妹で広島まで来るそうだが一緒に試合を見たことはない。応援するチームが違ってはまずいことになってしまう。

広島人はカープ好きといっても熱しやすく覚めやすいところもある。だからカープが負けたときは大変だ。機嫌悪くなって家庭内でもめる話を聞いたこともあるし…。

著者が最後に面白いことを言っている。「広島市は本当に平地が少なく、すぐに山が迫る。だからエネルギーがたまると狭い街を出て行くのではないか」と。それで「エネルギーを放出するきっかけさえつくれば、広島はもっとおもしろくなるはず…」と。

山が迫る…話は都会からの転勤族が新聞投書欄に書いていたことがあった。広島駅に降りるとすぐに山が迫っていると。全くそのとおり。新幹線口には二葉山が迎えてくれる。田舎を思わせると…。広島人に言わせるとそれが又いいのに…。

血液型のように県民性も簡単に一くぐりにできないと思うけど、遊びで面白おかしくいうのはいいことだと思ってみたりする。

このなかで一番気に入ったところは「明日は無条件で今日よりいい」と信じる楽天家というところ。

楽天家かどうかはよくわからないが、明日は今日よりいいことがあるといつも思うからそうかもしれない。他県で生活したことがない。やっぱり「広島人じゃ~」。

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