2024年1月29日月曜日

『孤独にならない老い方』

 昨日順番が回ってきた『孤独にならない老い方』(高田明和 成美堂出版、2021年)を一気に読んだ。エッセイ類は司馬遼太郎の作品と比べると1冊の本であれば1,2時間で読める。またいつものように気になる箇所を記そう。

★私たちは一人でいても、いつでも誰かに連絡でき、行きたいところに行けるなら、孤独ではないのです。誰にも連絡できず、外に出られず、会いたい人に会える望みも断たれているというのなら、それが孤独です。(86p)

★私は、「縁が尽きる時には尽きる意味があるのだ。だから、切れた縁を無理に戻そうとしてはならない」と思っています。もちろん、縁があった時に誠実に対応してくれた人たちへの感謝は、忘れたことがありません。その人たちが今日の私をつくってくれたのだと、いつも思っています。しかし、だからこそ、世話になった懐かしい人の人生には、その後はあまり立ち入らないようにしています。とくに相手が病気や経済難で苦しんでいるような場合、お見舞いすると、かえって自負心を傷つけることもあるのです。(130p)

★因縁は、最終的には現実の社会を動かしているので、私たちは、その大きな変化を感ずることもあります。それが予感とか直感と呼ばれるものです。臨済宗天龍寺の管長だった関牧翁老師は「ふっと思ったことは正しい。邪念で解釈するから間違うのだ」と言っておられました。(188p)

★普通は、過去が今を規定すると考えます。しかし、それよりも、今どう生きているかが過去を規定する面のほうが強いのです。若い時に何があっても、晩年が豊かなら、それで無上の幸福だと思うべきなのです。(213p)

 話は変わって今朝の地元紙に旅の情報がある。初めてソウルへ出かける人の旅案内だ。一瞬、これは?と思った。しかし、出発日を見るとその日は離島に出かける日に近い。何度も海外に出かけている割には日本に近いソウルへの旅をしていない。行きたい気持ちはあるが考えるところがあって先延ばしとなりそうだ。何をするにも、どこへ行くにも頭に瞬時にひらめいたことを大事にしたい。何やかや考えるうちはやめよ、ということ!?

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

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