2023年10月21日土曜日

「ミュシャ展」へ

 今朝の地元紙に佐伯啓思は「司馬遼太郎と日本人論」として「歴史を貫通する価値観とは」を書いている。このなかに「司馬の歴史観は、昭和に入ってからの軍国主義は批判するものの、幕末維新や明治の近代国家形成において確固たる志をもって行動した人物を高く評価するもので、いわば、読者を奮い立たせる日本人像を描いたそれが『国民的作家』と言われるゆえんであろう」と書いている。

 「読者を奮い立たせる日本人像を描いた」のくだりは読者の一人として全くその通りである。どういっても司馬作品を読むと読後感が清々しい。これが司馬遼太郎にハマった所以かもしれない。今読んでいるのは『韃靼疾風録』(下)でこれも(上)と同じく540頁ある。まだ全部を読んでいないが(上)を読んだ感想は今まで何十冊と読んだ司馬作品の中でもしかしたら自分の中では一番面白い、と言えるかもしれない。それくらい興味惹かれることばかりだ。

 韃靼、といえば以前、フルートで「だったん人の踊り」をさらったことがある。自分のブログで検索すると2016年の10月にさらっている。どんな曲だったかと思ってアップした動画を聞いて曲が浮かんだ。当時は「だったん」を「タタール人」とだけ調べてわかったが、司馬遼太郎は読んでいる本のなかでは韃靼の定義はこれほど簡単ではないようだ。いずれ本をアップする際、それも記そう。

 話は変わって昨日は友だちに誘われてひろしま美術館の特別展「ミュシャ展」を見に行く。チケットは友だちがほかの人から2枚貰ったとか。雨の日の平日なのに絵を見る人が多い。少々びっくりしたけど、逆に、これも高齢者が増えたことにあるのかもしれない、と思ったり。どこへ行っても遊び人は高齢者!?

 特別展を見た後はひろしま美術館の常設展を見る。どちらかといえば今回は常設展になじみがある。ゴッホやモネ、マチスなどの著名な画家の絵が展示されている。その中にヴラマンクの「雪景色」があった。
ブラマンク 雪景色
 この絵をみて5年前に出かけた大連の二百三高地の雪景色を思いだす。その時の雪景色を日本画に、と先生に写真を見てもらうが風景に色がなくモノクロ感覚なので今一歩という感じで絵にしていない。ところがヴラマンクの絵を見て描こうかなと思ったりした。

 絵を見た後はセンター街のインド料理店でナンをいただく。久しぶりに印度人スタッフの料理をいただく。ただ、美味しいので大きなナンをカレーにつけて全部食べた後、食べすぎ、と感じた。その後はエトセトラに乗車するチケットの予約をネットで行う。個人的には駅ネットの「e5489」は家のパソコンでやっている。エトセトラは友だちがスマホで試みたがうまくならないようだ。何でもネットで予約の時代。ネット予約も大変だ。
 
 今朝は雨も上がって最高の行楽日和。

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

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