昨日、頭をかすめることがある。まだ司馬遼太郎に今ほどのめり込んでいなかった頃、『項羽と劉邦』の文庫本全3巻を買った。また、井上靖の『孔子』単行本もずいぶん前に買った。そして中島敦の文庫『李陵』も以前に買っていた。いずれも買ってすぐには読まずにいた本である。『李陵』はやっと昨日、読み終えたが『項羽と劉邦』『孔子』は数年前に読んでいる。
最近、武田泰淳の『司馬遷』を買った。これを読み、先に取り上げた3点が「司馬遷」と関連がある、と気づく。いずれも史記の世界だ。このことが頭をかすめた時、このもとは40年前に始めた中国語にあり、さらにそれをきっかけに中国や海外に出かけるようになっていく。中国へはコロナ禍前までに11、2回出かけている。その究極はもしかしたらシルクロードの旅にあるかもしれない。シルクロードへ行かずにこれらの作品を読むよりも出かけた時に目にしたあの果てしない熱砂の砂漠に佇むとより一層、これら4点の物語が鮮明になり、古の中国に思いを馳せたくなるかもしれない。
時に自分のこれまでの人生を振り返ることがある。自分の意志で歩んでいるかに思えることがそうではなく、ひょんなことの人との巡りあわせであったと気づく。その一番は短大を出てから初めての就職である。これはひょんなことからだった。その後のことも大いにひょんなことである。水泳も自転車も海外旅行も、さらには中国語を習うきっかけもそうだ。他にもひょんなめぐりあわせがたくさんある。
ブログもひょんなめぐりあわせがあった。近年、ハマっている司馬遼太郎の本を読み始めたのも旅先で聞いたひょんな一言から始まった。そして今回の『司馬遷』もそうである。
いずれもひょんなめぐりあわせがあった。これも自分にとっては本当にいいめぐりあわせに思える。これから先、どんな人生が待っているかわからない。が、ひょんなめぐりあわせでひょんな人生を突き進む!?
ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!
追記
近年、ハマっている司馬作品の大半は図書館で借りて読んでいる。しかし『項羽と劉邦』『孔子』『李陵』は20年も30年も前に買っていた。買って積読状態の本を『司馬遷』を購入して読み終えた時、この4点を勝手に関連付けてしまった。そして司馬遼太郎はもちろんのこと、井上靖、中島敦そして武田泰淳の4人をも関連付けた。それはこの人たちはいずれも史記の世界と関係があると。
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