梅雨の時季だからこそ雨が降るのは当然かもしれない。が、異常な雨の降り方だ。夜、寝ようするが激しすぎる雨の音で寝つきも悪い。寝ている部屋は2重窓。それでも雨音はすさまじい。今朝は目覚ましをかけて寝た。にもかかわらずアラームの音が聞こえなかった。目覚まし時刻を見ると20数分が経過している。アラームも眠たさには効果なし!?
昨日のBSシネマは「老人と海」。大雨が降って外へも行けずテレビを見る。ヘミングウェイの「老人と海」は知っていても本を読んでいない。シネマを見て理解する始末。番組HPによると以下のようだ。
★ノーベル賞作家ヘミングウェーの代表作を、「荒野の七人」のジョン・スタージェス監督が映画化。キューバの海辺で暮らす年老いた漁師と巨大なカジキマグロとの格闘を描くヒューマンドラマ。風格ある演技で漁師を演じ、ナレーションを務めた名優スペンサー・トレイシー、名撮影監督ジェームズ・ウォン・ハウがアカデミー賞にノミネートされ、雄大な音楽をてがけた名作曲家ディミトリ・ティオムキンがアカデミー賞を受賞した。
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テレビを見ていてもまるでドキュメンタリー、を思わせる。老人役の演技に圧倒された。「老人と海」を読もう。
森博嗣の『アンチ整理術』(日本実業出版社、2019年第3刷)を読んだ。「なんとか元気を出そうというときに、部屋を片づけて、ものを整理してみる。なんとなく生きていく『勢い』のようなものが蘇ってくる。そういう気分にさせるものが、整理・整頓なのである」(23p)。
整理・整頓というと終活などがキーワードとして並ぶ。この「終活」こそ、一番嫌いな言葉だ。それよりもこの本に書いてあるように整理・整頓で生きていく勢いが蘇ってくる、この方が自分の気持ちにぴったり当てはまる。
写真の整理もかなりの日数というか月数を要する。取り掛かりはじめはものすごい勇気が要った。それも日数とともに不思議と処分する喜びにかわる。昨日も写真を整理する。その中から絵葉書が2枚出てきた。
1枚は会社をリストラされた年に出かけた中国黄山の旅で自分あてに出した絵葉書だ。当時は母も健在で自分自身は50代半ば。絵葉書をみると「二度目の黄山。階段状の山の上り下り4時間。遊びに勉強に頑張りたい」と記している。会社を辞めたら働くのはやめて大学に入りなおす、と心に決めていた。それを絵葉書にも書いている。これを見て当時の気持ちが蘇る。我が人生で一番悔しかった時期であり、また逆に一番人生に希望を見出した時だった。7月20日付で会社を辞めて、その2週間後のアジア塾に行く途中で立ち寄った交流プラザ。そこで目にしたのは大学入学案内のパンフだった。8月のお盆に姪と出かけた黄山の山の宿で書いた「遊びに勉強に頑張りたい」。同じ年の11月、大学入学試験を受けた。12月、無事合格、嬉しかった!その時点ではそれから1年半後に起こるであろう母の怪我など予想さえしていない。この後、9年間、旅とは無縁となる。
今、思うに、絵葉書に何げなく記した言葉はかなり自分のなかでは強い気持ちを表している。この絵葉書、大事にとっておこう。自分を勇気づけるものとなりそうだ。
もう1枚の絵葉書もついでに記そう。それは黄山の旅から2年後の2004年。30年前に出かけたパキスタンの旅で知り合った米子の友からの絵葉書。その人は2004年、2度目となるパキスタンへ出かけている。以下、勝手に引用させていただこう。
「すごいよ!フンザ、10数年前とはぜんぜん違う!浦島太郎になってしまった。でも、杏子の花の満開は綺麗!そして、あのラカポシも、否ラカポシは変わらず、白く輝いていました。幸せ!」2004年4月4日ペシャワール、とある。ペシャワールはパキスタン北西部に位置する都市で古代、ガンダーラ王国の首都である。
「部屋を片づけて、ものを整理してみる。なんとなく生きていく『勢い』のようなものが蘇ってくる」、これ、本に書いてある通り本当にそうだ。
ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!
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