先ほど塔婆を持ってお墓に参る。お墓へは涼しくなってから、と思った。が、9月になっても暑さは続くようで気を取り直して出かけた。お盆のこの時季、以前ほどではないが安芸門徒特有の竹でできた盆灯篭がお墓に並ぶ。母が健在のころは世間体があると思ったのか墓地のまわりに盆灯篭を数本立てた。母亡き後も盆灯籠を少ないながらもしばらくは立てていた。ところが、我が家は安芸門徒ではない。父の宗派である日蓮宗は昨日お寺で受け取った長い塔婆を立てる。いつの間にか塔婆だけを立てるようにした。出かける前から異常な蒸し暑さだった。帰宅後はシャワーを浴びる。
以下は今読んでいる本ではっとした箇所からの抜粋。「たのみがある。わしの伊賀の生家の下忍どもが、むかしから京の室町で口入れ稼業の店を出している」「分銅屋でござりまするな」(194p)の件がある。さらに「ちかごろ急にはやりはじめた今様(流行歌)である。はじめは、六条室町の遊女町でうたいだしたものらしい」(195p)(『風神の門(下)』(司馬遼太郎 新潮社、平成二十八年六十五刷)
このなかの「室町」にはっとする。日本史で江戸時代、鎌倉時代とあるように幕府の置かれたところがその時代になっている。「室町」を見て室町時代は京都の「室町」から来ていると気づいた次第。何を、と笑われそうだ。では安土・桃山時代の「安土」「桃山」も当然幕府がその町にあった。
今でこそ司馬遼太郎の本を読んでいるが元来、歴史嫌いだった。他にも元々嫌いだったものに運動と絵を描くことがある。それが年老いて一番苦手意識のあったこの歴史、運動、絵画が今では好きな部類になっている。これは我ながら何という変化?と思わざるを得ない。とは言いながら、他にも知らないことが多すぎる。先日の日本画教室の後のカフェで笑いものになった。それは「うり坊」。初めて知った。
ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!
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