2023年11月24日金曜日

不染鉄

 ネット記事を見ると日本画家、不染鉄(ふせんてつ)の展覧会が奈良県立美術館である。あまり馴染みのない画家だが、この人の作品にひどく惹かれるものがある。ウイキペディアで不染鉄について調べるとつぎのように書いてある。

「不染の作品は、『克明な描写と、古絵巻に学んだ大和絵的手法を融合した作品』と評され、『俯瞰と接近の相まった独創的な視点』も特徴として挙げられる。その自由な表現と一つのものへのこだわり方からアウトサイダー・アートを思わせ、生き方は同時代の田中一村や高島野十郎を想起させる。……『芸術はすべて心である。芸術修業とは心をみがくことである』を信条とし、きれいでなくても小さくても。立派でなくても。淋しいんだから淋しい一人で眺める画を描こうと思った……『野心作だの大努力作よりも小さな真実をかこう』という芸術観をもち、『いゝ人になりたい』という言葉を残している」。

 この中に田中一村や高島野十郎が出てくる。来春、田中一村の絵を見に行く予定にしている。高島野十郎は数年前に出かけた海外旅行の帰りに見に行った。福岡空港に予定よりも早く到着した。新幹線チケットは「おとなび」を買っていた。博多から新幹線乗車まで3時間くらいあった。当時、新聞で高島野十郎の記事を見てとても魅かれるものがあった。幸い、その頃、福岡の美術館で高島野十郎展が開催されていた。スーツケースを駅に預けて、タクシーで展覧会場まで出かけた。自分で「これっ!」と思ったヒト、モノ、コトはすぐに舞い上がるところがある。かなりの舞い上がりようで絵を堪能した後は分厚い画集を買って帰った。

 その人と同じジャンルに不染鉄がいる、と知って昨日は午後からすぐに行動開始。不染鉄の展覧会は来春の始めから3月10日まで開催される。是非とも見に行こう、となって予定を決める。2月の中旬に決めた。次は宿である。あれこれ考慮して1泊2食付きのホテルを予約。素泊まりや朝食付きと違って2食付きは結構高い。が、この齢まで生きると好きなことのために使うお金に躊躇しない。元気であればこそ遊びにも行ける。その思いが年々強くなる。ましてや海外旅行のことを思えば金額的にも桁が一つ違う。

 ホテルを予約した。ところが、予約確認のメールが届いたのはいいのだが「stay navi クーポンの申請」を個人でするようにとの掲載がある。(奈良県はいつまでクーポンが付く?)と思いながらURLをクリックしてクーポンの申請を試みる。何度試みてもできない。途中で気づく。奈良県のクーポンはいつまでか、を調べると今月末までとある。たまたま今月、予約したので2月の予約も自動でメールが返信されたようだ。

 田中一村の絵は3月に予定している。これは遠く離島まで行かねばならない。ツアーを申し込んでいるが催行されるのを願うばかりだ。

 それにしてもこの3人に魅かれるとは……。よほど淋しい!?

 というか、何か遊ぶ目的を探して見つかればそこへ飛んでいく。その気持ちがそうさせるのかもしれない。何であれ、自分が「これっ!」と思ったことはできる限りやりたい。そうすれば後悔することもない!?そう思ったり。

 コロナ禍でくすぶっていた行動が昨年の長府に始まって京都、今年の臼杵、司馬遼太郎記念館の新大阪と奈良、そして来年の奈良、と一人旅をしたり、また予定もある。コロナ禍は自分にとっては一人旅に出かけるきっかけとなった。その点ではコロナ禍も悪いことばかりではなかった!?

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

 追記)そういえば数年前に堀文子の絵を神戸や三次まで一人で見に出かけた。その時も堀文子の画集を買って帰った。予定している不染鉄や田中一村の画集も見に行ったならば買って帰ろう。本は増やすまいと思っても増える!?

0 件のコメント:

コメントを投稿