2023年11月29日水曜日

2023年最後のツアーその2

 2023年11月26日(日)から27日(月)までの2日間、バスツアーに参加した。ツアー参加者は29名で今回は添乗員のほかにバスガイドが付く。8時40分、広島駅新幹線口2階のペデストリアンデッキに集合し、8時50分、バスは出発。瀬戸内しまなみ海道を通って四国へ行く。

1日目 2023年11月26日(日)

 途中、来島海峡SAでお昼を兼ねた買い物などの休憩がある。この日はJB本四高速がイベント「せとうち魅力発見」を開催しており、マルシェもあった。

 今年はこのSA に何度か立ち寄っている。1か月前にも行った。ここでの昼食も要領を得て、前回とは違う鯛だし入りのうどんをいただく。

 バスは新居浜市にある愛媛県総合科学博物館に向かう。日程表を見ると「世界最大級のドームスクリーンで星空を楽しみ」、とある。あまり期待せずに館内に入る。科学博物館、と名がついているがここは大人向けというよりも子供向けのように思えた。とはいってもドームスクリーンは迫力満点で恐竜の出現に興味をもって眺めた。また、当日の月は満月よりも1日まえであり夜空の星座もプラネタリウムで楽しめた。宿で見た実物の月も満月に近かった。
ドーム型の館内
 プラネタリウムを見た後は館内を見て歩く。4階の自然館に入ると自らが試せるコーナーがある。子供がやっているのを見てまねして試す。例えばランプのボタンを押してランプがつくとジャンプする。その秒数で年齢を予想する。子供のやるのを見て面白そうなので試してみた。運動神経は鈍くても結構早く反応できた。ほかにもいろいろと試した。子供が楽しむところ、と思ったが大人も結構楽しめる。愛媛のゾーンでは西日本最高峰の石鎚山と愛媛県に関する動植物の生態を映像で紹介していた。館内ではこの箇所が一番気に入る。

 2時間ばかり遊んだ後、バスに乗って石鎚神社に向かう。石鎚神社はお社が4社ある。一番上の山頂には頂上社、7合目の中腹にある成就社と土小屋遥拝殿、そして国道沿いから近くに位置する本社の4社である。9年前にツアーで石鎚神社に来ている。が、今回とはどう思いだしても違う。石鎚神社が4社あり、以前出かけたのは成就社であり、今回は一番初めにある本社だった。この日は日和もよかったのかお宮参りの家族でにぎわっていた。石鎚神社の本社までは何段もの石段を登る。上り始めに竹で作られた杖が置いてある。どの人も杖を持って石段を登る。まねしてもって上ったが途中で邪魔になる。紅葉はまだ残っていた。
 
 
石鎚神社三門
石鎚神社口の宮本社
 石鎚山参拝後、バスでひうちなだ温泉国民休暇村瀬戸内東予に向かう。ここへはツアーでお昼のランチを2度いただいたことがある。今回の夕食はお膳でなく、ビュッフェ。ビュッフェでも席は決まっており、海の幸をいただく。と同時に生ビールも。ホテルの料理も部屋もいいのだがただ和室でベッドはない。これは少々いただけない。

 太陽が沈まないうちは大浴場もさぞかし眺めが素晴らしいはずに違いない。生憎、日は沈み満月より1日前のお月さんだけが顔をだす。露天風呂にも入ったが外は真っ暗。明るければ瀬戸内の海が見渡せる!?この日の万歩計は9398歩。

2日目 2023年11月27日(日)

 行楽日和とはいいがたい朝を迎える。8時半、宿を出発してバスは産直市があるという周ちゃん広場に向かう。旅先でお土産を買うほうではない。が、柿の実が5キロ、10キロ入りの袋で売られている。価格を見ると500円という風にとても安い。柿は渋柿でなく丸い柿。(誰が買う?)と一瞬、思ったが、車で来る人も多いので柿を求めてやってくる人もいるのだろう。ツアーの人も1泊2日なのにスーツケースの人が多い。これにはびっくりだが、お土産目当てのツアー参加者がいるのかもしれない。1,2泊の旅はリュックで出かけるのでなるべく買わないようにしている。しばらくバスが進むと豊浜SAでまたもお買物休憩だ。

 総本山善通寺についた。今回の旅はバスガイドが付く。旅慣れたガイドも入り口に戸惑っていると三門でお坊さんが出迎えてくれていた。三門前でお坊さんの案内がある。善通寺は以前来たような気もするが覚えていない。1時間半ほどお坊さんの案内で行動する。このお寺は空海弘法大師が生まれたところとか。また善通寺の善通は空海の父である佐伯善通からのようだ。
善通寺三門

 三門を入ると右手に五重塔がそびえている。善通寺は弘法大師三大霊跡の一つ(残る二つは京都の東寺、和歌山の高野山)で篤い信仰をあつめているとか。今の五重塔は4代目であり1902年(明治35年)に完成した。この五重塔の心柱は懸垂工法で地面から浮いているという。しかしこの心柱の浮き具合が年々、縮まっているそうだ。そのため「40数年後には……」「その時また見に来てください」とお坊さんは話される。と聞いてもツアー客の中にさて誰が40年後に見に来られる!?このお話を聞いて笑いに包まれる。


五重塔

善通寺
 境内をお坊さんについて歩くと樹齢1300年ともいわれる大楠が2本ある。巨木は神様が宿る木らしく、この木の下でヨガなどをするとどんな名人でもうまくできないらしい。大木の「気」が勝るようだ。

 お坊さんから鳥居についても聴いた。鳥居の横に伸びた2本のうち下の方が短いのは神道で、上下が同じ長さの鳥居は神仏習合の鳥居とか。善通寺の鳥居は神仏習合のものである。
樹齢1300年とも言われる大楠

鳥居
樹齢1300年とも言われる大楠
 ほかにも面白い話を聞いた。左右にある仁王像である。善通寺の左の仁王さんは筋肉たくましいがなぜか丹田あたりのお腹が膨らんでいる。これは作者がよく学んだ人らしく丹田呼吸をしているとお腹がふっくらになるという。
お腹が膨らんでいる仁王さん

遍照金剛閣
 お坊さんのお話は御影堂に入っても続く。この奥にはたとえ事務方が30年勤務してもいっさい入ることはできないそうだ。が、お坊さんは毎朝のお勤めで入ることができるとか。この入られない場所を戒壇巡りとして造られたお堂がある。真っ暗なこの場所に入って自己を見つめるとか。とはいっても真っ暗な中をただ通り過ぎるだけで自己を見つめるどころではない。その後は善通寺の宝物殿を見学する。この中に家康書状と秀吉書状がある。これは実物らしくお坊さんによるとボンボン育ちの家康は漢字遣いが多く、学のない秀吉はひらがなが多いと言われる。確かに書状を読むとそうだった。

 善通寺を後にしてバスは中津万象園に向かう。お昼は万象園内にある味処懐風亭でいただく。食事後は各自万象園を散策。もらったチケット裏に書いてある地図を頼りに園内をめぐる。よく行き届いた園内を歩きだすとまだ紅葉も見られた。
園内の紅葉
 半分くらい歩いたところで石投げ地蔵尊があった。100円をお賽銭箱に入れて石を1つ手にして地蔵に向かって投げる。勢いよすぎて跳ね返って落ちた。願いは「元気で!」と記したが落ちてしまって残念!
石投げ地蔵尊看板

地蔵さんに向かって石を投げる


稲荷社
 園内は伏見稲荷を模したかのような朱の鳥居がある。散策後、園内に隣接する丸亀美術館に向かう。ヨーロッパの絵画の展示があった。丸亀といえば団扇も有名。そのミュージアムもあった。この日の万歩計は9548歩。2日間よく歩いた。楽しい旅は終わった。

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

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