2023年11月19日日曜日

新刊紹介記事から

 今朝の地元紙「読書」欄に碓井広義は『二人の美術記者 井上靖と司馬遼太郎』(ホンダ・アキノ 平凡社)の新刊紹介記事を書いている。二人には新聞社の美術記者だったという共通点がある。しかし、両者には芸術家に対する思考の違いがあった。井上が傾倒したのはゴヤ。ところが司馬が夢中になったのはゴッホ。ところが両者ともに宗教記者だったのは共通している。井上は僧侶の試験を受けたこともあるとか。それは「敦煌」に。また司馬は高野山で出家を考えたことがあるそうだ。それが「空海の風景」に。最後に碓井は次のように書いている。「井上にとっての美は『自分を引き寄せて永遠をみせてくれる』ものであり、司馬にとっては『人間にとって永遠とその精神を考えさせる』ものだった。」と。

 この紹介記事は興味深く読んだ。この本を是非とも読まねばならない。自分にとっての二人の共通点は中国。それもシルクロードである。これは自分自身の関心事なので二人に魅かれるものがある。司馬遼太郎にハマる前、とくに日本中がシルクロードブームに巻き込まれていた頃、自分自身もシルクロードに出かけ、ハマっていた。今から30数年前のことだ。当時は井上靖の本にハマっていた。「西域」ものである。そのため、司馬遼太郎にハマる5年前までは家にある本は司馬遼太郎よりも井上靖の方が断然多くある。

 ところが司馬遼太郎にハマった5年前からは井上靖にハマった勢いよりもハマり具合が半端なく深い。どういっても司馬作品を読む量も速度もこれまでの人生で一番ハマっている。しかし、読んでいる司馬作品はほとんど図書館の本である。

 話は変わって昨日は日本画教室の日。一気に冬到来となって着る服もダウンになる。半端なく寒い中、教室に出かける。描く絵は睡蓮。教室の5人のうち3人が睡蓮を描く。しかし、睡蓮と言っても同じではない。このあたりが面白い。ティータイムになった。昨日はいつもの自販機が故障中。仕方なく別の自販機でペットボトルの珈琲を購入。教室が終わると寒いにもかかわらず皆でカフェへ。今朝も寒い。

 ともあれきゅも元気で楽しく過ごしましょう!

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