先日、BSで司馬遼太郎の「新・街道をゆく」の「北のまほろば」を見た。その中で棟方志功を取り上げている。この人に興味を持ったのか、昨日の地元紙テレビ欄に目が行く。それはNHK富山から放送の「巨匠・棟方志功と富山」である。午後2時過ぎ、テレビの前に陣取って放送を見る。「私こそが“板画” 〜棟方志功の富山時代〜」である。
画面はいきなりベートーベンの第九を口ずさむ棟方志功を映し出す。なぜ第九なのか番組を通してわかりだす。番組HPによると「今年生誕120年を迎えた板画家・棟方志功。世界的に活躍したが、その原点は疎開のため暮らした富山時代にあったとも言われる。巨匠の富山時代の創作秘話に迫る」とある。
日本の実業家大原総一郎は戦後、輸入品に頼っていた繊維産業を日本で製造したい、との思いから富山の古い家を買って工場の宿舎とした。その際、その床の間に飾る作品を棟方志功に依頼する。それが「運命頌」である。これにはニーチェのツアラツーストラからの文を引用して彫ってある。それによると「ツアラツーストラは『超人』を教えるべく、『永遠回帰』と『運命愛』の思想を広めようとしている」とか。ここに「運命」が関係してくる。それで棟方志功は第九の「運命」を口ずさみながらニーチェの言葉を彫ったのだろう。今、富山で棟方志功の展覧会が開催中らしい。
話は変わって先日、講演会の申し込みはがきを3枚出した。もしも抽選漏れになったら、と心配して3枚出したら3枚とも当たった。誰か人に譲っても、と思うが講演会は好き嫌いがあるので誰も誘わずに聞きに行こう。この講演会は本当に楽しみ!中島岳志の講演である。
ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!
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