もみじの永観堂と大ゴッホ展の旅その1から続く。
永観堂を観光後、バス停に向かう。永観堂の入口と出口が異なっていたため、来た道ではなく真反対の方向に歩いていた。途中で出会った人にバス停を問うと台湾の人だ。さっきは中国の人、今度は台湾?と思いながらも中国語で話す。話の中で数年前に台北の故宮博物院で買った手鏡(翠玉白菜の模様入り)を見せるとその人も別の白菜の模様入りの鏡を見せてくれた。話が弾むとご自身の名刺も見せてくれる。日本語と英語で書かれた名刺だった。肩書を見ると”studio”の文字がある。いずれにしてもクリエイティブな仕事のようだ。気付くと南禅寺だ。その人と別れた後、よく見るとそこはバス停ではなく、ツアーの人が集合するところのようだ。掲示板を見るとバス停まで徒歩15分とある。修学旅行生らしい学生に聞くとスマホで調べてくれた。まだだいぶ歩くようだ。
歩いていても来た道とは全く違う。またも出会った若い2人連れに聞くとバス停に連れて行ってくれた。そこはさっきの永観堂・南禅寺前バス停とは違う蹴上のバス停で1時間半後しかバスは来ない。2人連れも京都駅に行くとのことで地下鉄で行くことになった。感じがいい若者たちで親切にしてもらう。だいぶ歩いて地下鉄駅に着いた。そこは蹴上駅であとで地図を見ると降りたバス停とは全く違っていた。
地下鉄の蹴上駅に着くまでに南禅寺そばに廃線となった線路がある。子供たちが遠足なのか連れだってその道を歩いている。そこに降りて歩きたかった。2人連れは廃線のことも教えてくれた。ネットで調べると「蹴上(ケアゲ)インクラインはかつて舟を斜面で運搬するために使われていた傾斜鉄道で今は人気の観光スポットとなっている」とか。春には線路の両わきに桜が咲くそうだ。写真に撮れず残念!
この駅から地下鉄に乗って京都駅に向かう。しかし2人連れは途中の駅で降り、あと2駅で乗り換えるようにと教えてくれる。3人で移動中の間、いろいろと話をすると前日が彼女の22歳の誕生日で美味しいカフェを求めて永観堂近くまで来て、これから四条河原町で下車後、これまたおいしいおそばを食べに行くという。「一緒に行く?」と冗談でも言ってくれた。女性は大学生で地下鉄に乗った際、横に座った顔を見るととてもきれいで思わず「きれいな顔!」と声が出た。世の中、本当の美人がいる、と思った。彼らから早口、と言って笑われたが。
この2人連れはいわゆる派手なタイプでなく性格もよさそうで戸惑う老婆を嫌がりもせず親切に接してくれた。そして途中下車した2人はホームに立ち止まって手を振って見送ってくれた。2人が下車した後、さらに2つ目の駅で下車して乗り換えるようにとも教えてくれた。
乗り換えの地下鉄で右往左往する。またも別の若者に声をかけて京都駅までの乗り換えを聞くと若者たちも乗り換えるという。しかし京都在住でも乗り換えホームを間違えたらしく、他のホームに移動する、京都の若者は滋賀在住の女性と一緒だ。ホームを移動後、京都まで地下鉄に乗る。この時は乗るのが大変なくらい込み合っていた。2人がどこにいるかもわからず、お礼も言わずに京都駅で下車した。
本来ならばバスで京都駅まで行く予定だった。ホテルは京都駅近くだが地下鉄に乗ったため地上に出るのに戸惑う。地下鉄案内所で教えてもらって何とか地上に出た。駅3分にあるはずのホテルがわからない。何とか探して無事、ワシントンホテルR&B京都に着いた。チェックイン後、ホテル内にレストランがないので係に適当な夕食場所を教えてもらう。ホテル前にあるアバンティの地下にレストラン街がある。4時過ぎとまだ夕飯には早いがお昼をあまり食べていないのでここに入って早めに夕飯を食べる。日本食を、と思ったらまだ開店しておらず、台湾料理店に入る。単品料理しかなかったので北海道ラーメンと3種の盛り合わせ、そして中ジョッキの生ビールで一人乾杯!
美味しいのだがどういっても辛すぎる。隣席には台湾からの観光客が6人来た。一気ににぎやかになる。
早めの夕飯を終えて部屋に戻る。そしてこの日の我が珍道中を顧みる。何としても次はグーグルマップをつかえるようにしなくては、と思うことしきり。
12月10日(水)2日目
ホテルで朝食をいただく。宿泊は若者の利用が多いのかカレーなどがある。しかし、箸はなく女性が好みそうな食事だった。ホテルでの朝食後、京都駅から新快速で神戸JR三ノ宮駅まで行く。駅前は工事中で道行く人に市立博物館を聞く。途中で博物館行きの人と何人か出くわす。地元でない人もたくさん見に行くようだ。10数分歩いて大ゴッホ展会場に着く。が、早くも建物外で長い行列ができている。チケットはスマホで買ったのに、と思っても建物内へはすぐに入れないほどの列だ。やっと中に入ってもそのさらに中へ列が続く。入場券確認まではさらにまだ先だ。
大ゴッホ展
リュックの人が多く、どの人も背負わずに前にもって、と注意される。これでは前を見ずに歩くので危ない危ない。途中からリュックを背負って歩く。やっと中に入れたと思ったら人息れで暑くてたまらない。そしていつまでたってもなかなか歩を進められない。
どうにかゴッホの写真OKの所までたどり着いた。しかしどこまで行っても絵を見るよりも人の頭を見るほうが勝る。こんな展覧会は如何に!?いろんなところから見に来ているようだ。立ち留まるほうが長いので自ずと見ず知らずの者同士で話が弾む。神戸以外の人も多いようだ。
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| 写真OKの「夜のカフェテラス」 |
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| ミュージアムショップ&カフェ |
列の合間に係に一日の入場者数を聞くと5000人とか。多いはずである。
絵を堪能(?)した後、ミュージアムショップがあった。ずーっと立ちっぱなしだったのでどこかに座りたい。幸い空いているようなので中に入るとカフェを併設している。ここで珈琲と唯一ともいえる食べものと思えたプレーンワッフルをいただく。珈琲680円、プレーンワッフル1100円で計1780円。とりあえずゆっくりできた。
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| プレーンワッフルと珈琲で一休み |
絵を見た後、JR三ノ宮駅に向かう。途中で道を聞くと会場で話した人だった。大阪から見に来た人で52歳だという。JR三ノ宮駅から姫路駅までは新快速で50分くらいで着く。とりあえず姫路に行けば新幹線の乗車時刻まで自由だ。2時間くらい時間に余裕ができて姫路城へ、と思った。が、結局、姫路駅構内の海鮮丼ぶり本舗「力丸」で「10種のネタの海鮮丼」をいただいてゆっくり過ごす。赤だしとほかに何かついていた。が、980円とリーズナブルなお値段だ。

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| 力丸の海鮮丼 |
9日の万歩計は11733歩で10日の万歩計は9628歩だった。しかしスマホを手にしているときはカウントされず。
今回は特に人の手を煩わせる旅となった。次に行くときはGoogleMAPをすぐに利用できるように練習してでかけよう!楽しい旅は終わった。そして世の中まだまだいい人ばかりを実感する旅となった。
ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!