2025年3月6日木曜日

『街道をゆく』1巻目から

 『街道をゆく』の1巻目に収めてある医光寺を読むために図書館へ行く。1巻目に収めてある「湖西のみち」から「街道をゆく」が始まった。この巻には「湖西のみち」の他に「竹内街道」「甲州街道」「葛城みち」「長州路」が収めてある。「長州路」を読むとその最後に医光寺がたった7行記されている。

 それは「幕長戦争のとき、長州軍は津和野藩を攻めずに、その藩領を借りて通過し、益田にあつまっている幕軍に痛撃を加え、撃退した。われわれも津和野から益田へ出た。益田では、医光寺に寄った。雪舟の作といわれる庭は六月の雨に濡れて苔の色が痛いほどに鮮やかであったが、これより以前、花のころにこの庭をたずねた須田画伯は、庭の中央にあるしだれ桜の満開の壮観に出くわした。まるで仏国土の天蓋のようにはなやかで、夢幻のなかにいるようであったという」(「津和野から益田へ」341p-342p)である。

 近いうち医光寺へ行く予定でいる。しかし島根県のそれも益田の観光案内の本はないに等しい。もしかして以前読んだ「長州路」から益田を訪れようと思ったのかもしれない。益田へは広島駅から高速バスで3時間くらいかかる。新幹線が通っていない地域へは高速バスに頼るしかない。

 『街道をゆく』の1巻目には来月出かける大神神社(おおみわじんじゃ)も収めてある。図書館でそのことに気づいたとき、この1巻目は買うべきだ、との心境になった。すぐにジュンク堂のHPで検索すると在庫がある。電話して今日、取りに行く旨、お願いした。

 何もかも本は図書館頼みである。図書館が家から歩いて数分もかからないところにあることにもよるが、『街道をゆく』のように何度も読みたい箇所が出てくると手もとに置く必要がある。本を増やしたくない気持ちもあるが必要なものまでケチることはない。

 それにしても出かける日に医光寺の枝垂れ桜は咲いているだろうか。今年は寒波襲来で咲くのが遅いかもしれないが。

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

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