「遺されしものへ『木下和』展」を見に行く。場所は泉美術館。昨日は「木下和を語る」と題して講演会が開催された。講師としては寺本泰輔、田谷公平そして三原捷宏の3氏が講演された。木下和の絵は何度か展覧会で見ている。が、今回のような大作をあつめての展覧会を見たのは初めてだ。展覧会場に入った瞬間から雅の世界に招かれる。
この展覧会で「山帰来」というキーワードを初めて知る。絵を見ていた人たちは「山帰来」を知っておられた。広島辺りでは本来の柏の葉を使用せず、この山帰来の葉っぱを柏餅として利用する。ところが自分が育った柏餅の葉は「かたらの葉」と言っていた。昨日家に帰ってからも、なぜ皆が知っている山帰来を自分は知らないのかと思った。
今朝、スマホで調べると「柏餅の葉っぱの秘密 かたらの葉って知っていますか?」と題して島根の出雲市にある和菓子屋がネットにあげている。
山帰来は知らなかったが「かたらの葉」は小さいころから知っている。子供だった頃はまだテレビもなく、お風呂も各家庭になかった。そのためか遊びとして近所の子供たち数人が毎日のように近くの山に行っては落ち葉など拾って帰った。そのころ「かたらの葉」を覚えたようだ。丸いその葉を柏餅の葉っぱとして使っていた。
電子辞書では山帰来を「かから」とか「サルトリイバラ」とある。が、出雲では「かたら」ともいうと知って妙に納得した。
木下和氏は某会に所属されていた。そのため何度か総会でお会いしている。昨日の講演会ではその会の会長も講演された。某会の人たちも7,8名くらい講演会に来場されていた。ちょっとした某会の集まりのような感じになる。久々に人ごみに出て疲れたのか、昨夜はよく寝る人間がさらによく眠った。
ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!
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