「過酷な奈良の旅その1」からつづく。
2024年7月23日(火)から24日(水)までの2日間、奈良県桜井市にある長谷寺と宇陀市にある女人高野室生寺に出かけた。初日は最高気温37度の猛暑日、翌日は34度の真夏日と、これまで出かけたどの旅よも過酷な暑さだった。
広島駅8時56分発みずほ600号に乗り新大阪駅で下車。その後、大阪駅までの1駅は山陽本線宝塚行きに乗車する。到着後、ホームを換えて大阪環状線に乗り鶴橋まで行く。鶴橋からは近鉄大阪線の急行に乗って8駅で長谷寺に着く。夏休みのためか大阪のどの駅もホームにあふれんばかりの人でごった返す。鶴橋までは大阪市内になるが大阪駅での乗り換えを間違えて改札を出た。気付いたときは切符が戻って来ず、慌てていると人が助け船を出してくれた。しかし、その行為もあっけなく無駄とわかり、ICOCAを使って近鉄で鶴橋から長谷寺駅まで行く。この時、ICOCAの便利さを改めて知る。
12時、長谷寺駅に到着。長谷寺は有名な観光地にもかかわらずシーズン・オフのため降車する人は2人だけ。これにはびっくり。観光案内所を、との目的も休館だった。真昼間の日陰のない道を長谷寺を目指して歩く。行きはまだ暑くても元気だった。長谷寺駅から長谷寺境内までは案内パンフによると25分とある。しかし、わからない土地では思うように歩を進めず、また暑さもあってかなり時間を要した。参道までの途中、一休みを兼ねてにゅうめん、と暖簾がかかっているお店に入る。どのお店もシーズン・オフで閉まっていた。空いているだけで嬉しかった。
法起院
長谷寺に行く途中にある法起院に立ち寄る。住職があいさつをしてくださった。何と親切、と思いながら参拝する。それほど大きなお寺ではないがよく整備されたお寺だった。
法起院 |
御本尊 徳道上人像 |
法起院を参拝後、ひたすら歩を進めると長谷寺に着いた。
長谷寺長谷寺は登廊(のぼりろう)が見どころにもなっている。登廊は境内にあるすべてともいえるほど伽藍とつながっている。地図を手にして本堂を目指すが、ところどころで暑くてたまらなくなり休憩する。
長谷寺総門 |
登廊(のぼりろう) |
本堂 |
境内は石段だらけ |
三社権現 |
山の斜面に建つ本堂の長谷の舞台 |
もらった境内の地図上に位置する三社権現まで行った。が、あとで気づいたことは弘法大師御影堂や五重塔辺りには参らずにいた。暑さで頭も体もかなり参っていたのだろう。帰り道で石段をゆっくり下る人に声をかけた。膝が悪いらしい。話をすると安城市から日帰りで来たという。暑さの中、話をしながら石段を下った。それがよくなかった。話すのがしんどくなりだす。ともに休憩しながら長谷寺駅を目指したが先に行ってもらって1人でゆっくり歩く。しかし、暑さに参って思うように歩けない。これは熱中症だ、と思いながら休憩する。長谷寺の駅まではかなりの石段を登る。この石段の上でついにダウン。石段に腰かけるもしんどくてたまらない。辺りに人は誰もいない。ついにはリュックを枕にして横になった。
これが昂じると間違いなく熱中症で死んでしまう、と思った。しばらく横になって休んだ後、歩を進める。何とか歩けそうだ。休みながらも長谷寺駅に着いた。が、次の榛原(はいばら)駅に行くホームを間違える。見知らぬ人がホームが違うと教えてくれたが、もう身動きできない。休憩してから、と言ってホームにある待合室に入る。エアコンが利いた部屋で何人分かの椅子を陣取って横になった。このエアコンで涼んで楽になる。しかし、その時点で駅には誰も人がいなくなる。それくらいひなびた駅だ。人の眼を気にせずに横になった。お陰でかなり元気を取り戻す。
榛原駅に着いた。ここからはホテルの送迎バスに乗る。無事、今夜の宿である美榛苑(みはるえん)に着いたときはかなり元気を取り戻していた。夕食はレストランでいただく。おしながきを見ると「北海大和夕膳」とあり、久しぶりに国産牛肉のすき焼きなどをいただいた。暑さでダウンした割には元気を取り戻したので中ジョッキーの生ビールで乾杯!一口飲むと生きた心地がした。良かった!なおこの日の万歩計は14495歩と暑い中をよく歩いていた。
この続きはまた後日に。
ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!
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