2020年10月24日土曜日

帝釈峡を歩く

 GO TO トラベルキャンペーン第3弾として「紅葉の帝釈峡と白壁ロマン天領の町上下散策」と銘打った日帰りツアーに参加する。前日のしとしと降る雨とは打って変わってお天気に恵まれた旅となる。添乗員によると前日も同コースで旅が催行されたとか。旅の良しあしはお天気に左右さえることもある。その意味ではいい旅だった。と言いながら、個人的にはちっちゃいトラブルが発生する。

 まずは、洞窟探検中、洞窟内の湿気でマスクをするとメガネが曇る。それでなくても暗い洞窟だ。マスクを勝手に外して観光していたらどこかでマスクを落としてしまった。幸い予備のマスクを2枚持参していた。ところがその1枚のマスクのひもが1か所、外れる。残りの予備のマスクでどうにか一日が救われた。

 帝釈峡へは若いころ1度だけ出かけたことがある。今となってはいつ頃、誰といったのか全く覚えていない.ただ、神龍湖を舟で遊覧したことだけは覚えていた。

 広島駅から2時間で帝釈峡に着く。途中、1度、パーキングエリアで休憩する。紅葉の美しさはまだ早いようであと1か月後が盛りに思えた。前夜の雨でぬれた渓流沿いの道を1時間半散策。途中の雄橋までは添乗員についていく。その後は集合時刻まで自由だ。


天然の岩でできた雄橋

渓流沿いを歩く
 添乗員について1時間くらい渓流沿いを歩く。雨で洗われた木々の葉っぱも落ち、歩くには気持ち良すぎる。せっかくここまで来たからには、と欲張る。集合時刻まで入場料を払って鍾乳洞の白雲洞洞窟に入る。入るのはいいのだが昨夜の雨で足元が悪い。ましてやこれまでの旅で経験した洞窟と違ってとても狭くて小さい。目の悪さを意識しながら持参した懐中電灯を照らして洞窟の奥へと進む。人がやっと一人通れるほどの洞窟だ。入ってすぐに盲目の人の気持ちがわかりだす。しまった、入るべきではなかった、と恐る恐る歩を進める。洞窟の入口の受付の人は中は明るく10分で観光できるといった。だが、洞窟内は暗く足元も悪い。集合時刻に間に合うのか、と心配になりだす。気を取り直してどんどん前に進む。だが足が進まず盲目の人状態だ。いちばん奥まで何とかたどり着いた。あとは引き返すのみ。途中、来る人と出くわすと皆さん同じことを思うのか、あとどのくらい?と聞かれる。帰りは足取りも早い。

洞窟内の途中付近

洞窟の一番奥は真っ暗な状態

洞窟入り口
 渓流沿いを散策後バスで移動して湖畔の一軒宿、ホテル錦彩館でしゃぶしゃぶ付きミニ会席をいただく。お昼は至れり尽くせりで豪華な食事だった。さらにバスは移動して帝釈峡遊覧船に乗船して神龍湖の大自然を楽しむ。船は靴を脱いで乗る。なんと船内は畳敷きだった。ということは足を曲げないといけない。家は洋風ではないが、生活スタイルは椅子で過ごしている。畳にじかに座るのは苦手だ。仕方なく50分の乗船中、ただ一人立っていた。
紅葉はまだ一歩先のような神龍湖



船から眺めるぽつんと一軒家?

赤い橋がいくつもかかっている
 マスクでトラブった際、時計のバンドが外れた。腕時計が腕につけられず集合時刻を確認するたびに携帯をバッグから出してみる。予備の腕時計の必要性を感じた。それにしても、長く生きてきて腕時計のバンドが外れる、とはどういうこと?

 またもバスは移動して上下の町に入る。白壁の町をガイドさんについて歩く。上下は、以前、ここで開催されたシャンソンのコンサートを聞きに来たことがあった。その建物はまだある?とガイドに聞くと建物はあった。また、この主も健在だった。ただ、今はコロナでコンサートは開催されないらしい。それにしても、よほど暇人だったのか、以前はどんなへき地までも出かけている。

 この町で有名な建物に翁座がある。欽ちゃんなど著名人も数多く訪れている。だが、今は持ち主も高齢となり、2年前に建物を町に寄贈されていた。暗い建物内に入ると足場も悪い。建物内にある廊下に腰かけてガイドの話を聞く。この狭い廊下は舞台に続く花道、と後で気づく。さあ、立ち上がって歩こうとしたら廊下と床の高さが違い足を踏み外す。ドスン、と大きな音がする。声も出たかもしれない。自分自身は何事もなかった。が、すぐに添乗員や人が駆けつける。こちらが逆に驚く始末。もしも足が悪いヒトであれば骨折も免れないだろう。
 
 コロナ禍の最中、旅に出かけるときは必ず懐中電灯をバッグに忍ばせて、と思いを新たにしていた。翁座見学中、踏み外したのですぐに懐中電灯を取り出して観光する。舞台の下が回り舞台を演出するようになっている。それをガイドは床を外して見せてくれる。だが、ガイドはスマホを明かり代わりにしている。すぐに懐中電灯をともしてあげる。あとでほかの人から感謝された。というか、これは自分自身が困らないためにと持参しているだけだが……。

 翁座を出るとき、ここでまたもトラブル発生。どうよ、今日は?と我ながらあきれる始末。なんと人の靴を履いていた。左足に違和感がある。それもそのはず人の靴だから。間違えた靴も自分の靴同様にトレッキングシューズだった。同じようなトレッキングシューズを履いた人にお詫びする。
上下の街並み 隣の家との境はうだつ
 トレッキングシューズを履いていたから段差の場所も大ごとにならなかった。怪我無く旅ができただけでも良しとしよう。GO TOトラベルの旅、第3段目は無事終わった。まだあと4件残っている。浮足立たず、元気で旅を続けなくてはいけない。気を引き締めて……。

 昨日の携帯万歩計は12500歩だった。よく歩いた。まだまだ足は大丈夫。ただ気だけは引き締めて……。共通クーポン2千円は最後に立ち寄った道の駅世羅でハーフの世羅ワインを購入。上下ではショコラ入りの洋酒ケーキを買った。寒くなったらワインを飲む!?いいかもしれない。

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

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