2020年10月31日土曜日

行楽日和

 一年のうちで10月から11月いっぱいまでが好天に恵まれる季節のようだ。昨日も行楽日和で家にいてはいけない気がしてくる。先日、三越の眼鏡売り場からくもらない、UVカット、LED対応の眼鏡の案内が届く。体の中で一番よくないのが視力。眼鏡をかけてもあまりその効果はない。が、それでも気休め程度に眼鏡をかけている。三越の催し物を見ると画廊で藁谷実の日本画展をやっている。また広島城界隈では大菊花展もある。街に出よう、と気持ちも浮足立って朝早くから家を出る。

 まずは三越へ。眼鏡売り場に着くと係がこれまでとはがらりと変わっている。以前は全員男性だった。ところが今回は全員女性で年齢構成も若い。メガネの案内状にパック料金が書いてあってもそれは自分の目には通用しない。そのためおのずと価格も高くなる。マスクをして眼鏡をするとくもりだす。これを防ぐ眼鏡があると知って係に話す。話を聞いているとくもり止め効果は1年くらいしか持たず、1年ごとにコーティングする必要があるという。これがどうなる、と諦め、UVとLED効果のレンズを注文する。眼鏡が出来上がるのは10日以上先になる。

 今回も結構高い眼鏡の購入となった。それも仕方ない。レンズがどういっても高い。旅費などは何万、何十万と高くてもすぐに行きたくなる。そう思えば毎日使って、数年に1回の購入の眼鏡は旅費とは比べ物にならないほど安い。まあ、これも比べる方がおかしいのかもしれないが……。眼鏡を注文した後は同じ階にある美術画廊で日本画科の藁谷実の作品を見る。いつも院展で見ている同人の人だ。1本の樹木を描いた絵がある。今、樹木に関心があるのでそれに見入ってしまった。金額を見ると百数十万円もする。もちろん買おうにも買えないが絵に魅せられる。岩絵の具で描いた絵でなく、色鉛筆で描いたようにも見える。この辺りは見る方の絵の見方が貧しいのかもしれない。というかそれくらい優しいタッチの絵だ。

 絵を堪能後、三越の地下へ降りてうえののアナゴ飯を購入する。せっかく三越まで来たからには、とアナゴ飯を探す。売り場が変わっていてアナゴ飯を食べるカウンターがあった。持ち帰りは?と聞くと隣がその売り場だった。眼鏡と絵とアナゴ飯、と予定通り済んだので三越前からバスに乗って駅まで帰ろうとする。そのとき携帯電話が鳴る。友だちだった。アナゴ飯を買ったと話すと次回はぜひ本場の宮島で食べて、と促される。さらに菊花展は行かずに帰るつもりと話すと見るようにと促される。三越から菊花展のある広島城へは歩いていくとかなりある。

 友だちは電話で足が痛いと嘆く。足が痛いという人は自分の周りに多い。体の中で痛いところが全くない。ただ悪いのは視力。それも考え方を変えれば見えるだけでも幸せかもしれない。目が悪いと言いながらも行こうと思えばどこへも自分の足で行ける。視力が悪いくらいがなんじゃ、と変に居直って広島城まで歩を進める。途中、おなかがすいてきてそごうに立ち寄って軽くお昼を食べる。さあ、広島城へ。大菊花展に着いて菊を見るが思ったほどの感動がない。毎年のように見ているので目が慣れてきたのかもしれない。

 菊を見た後、付近を歩く。お濠では観光船も出ていた。濠の近くにユーカリの大木がある。その1か所に花をつけている。初めて見るユーカリの花だった。

ユーカリの花
 広島城から広島駅前まで歩く。途中、放送局、裁判所、美術館を抜けて駅前の福屋に着く。ここで先日、腕から外れた時計のバンドを交換してもらう。よく歩いたので4階のカフェに入る。ここで一休み。久しぶりにわらび餅などの和のセットをいただく。元気が出たところで軽いリュックを物色して購入。帰宅すると携帯万歩計は12698歩だった。よく遊んだ一日となった。

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

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