削用

　日曜日の朝だというのに家の外は騒々しい。わが家を一歩出るとその先には線路が見える。呉線と山陽本線が通っている。毎日の生活は線路を渡らずして何もできない。その線路、わが町を揺るがしている。市内から遠いはずの隣町は線路を高架橋にすることが決まる。だが、市内に属するわが町の線路は予算の関係で高架にならない。高架橋を求める市民集会、この参加を呼びかける街宣車の音で騒々しい！とはいっても線路高架の実現までには自分自身の命があるかどうかはわからないほどの先のお話。

　気分を変えて昨日の日本画教室。地塗りした木製パネルに転写した樹木とカラス。この絵の題目をまずは先生に提出。先週までは「古木とカラス」。あまりにもそのままを表現しているとのことから「そぼろ降る雨の千光寺公園」に変更。長い題目は絵が負ける！？

　「削用」という筆で樹木に色を施す。今までは主に彩色筆や面相筆で色付けしていた。何をそろえていいのかわからず先生の言われるままに道具一式を買い揃えている。この削用筆、初めて使う。今までの筆よりちょっぴり高いらしい。筆については以下を参照。
http://zokeifile.musabi.ac.jp/%E7%B7%9A%E6%8F%8F%E7%AD%86/

　筆は柔らかい。この削用は初心者でも描きやすい。だが、絵の上手い人は筆を選ばない…。

　2，3日、涼しい日が続く。しかし、今日は32度と暑くなりそうだ。元気を出して！