2015年6月4日木曜日

『決めて断つ』

6月4日、旧暦では卯月(4月)18日。久しぶりに旧暦カレンダーを見る。空を見上げればまさにスカイブルー。梅雨入りしたとは思えぬほどの気持ちいい朝。今週から来週にかけて日本画の先生たちのそれぞれの個展が始まる。開催場所は福屋と三越。習っている先生の個展案内は新聞に絵入りで紹介。今春、先生の絵は院展にも入選。初日に押しかけてみよう。

以下は黒田投手の本の抜粋。春に出版されたのには広島移籍も書いてあるとか。これは以前の本でそこまでには至っていない。今年はカープに明け暮れる日々を送っている。この本を読むとますますカープにのめり込みそう。これも長い人生、何かに夢中になるのも楽しい。

いつも見る見知らぬ若者のツイッターとブログ。カープのファン。アイコンに堂林の写真を使用している。野球に関する個人のブログ。毎日の閲覧者は数千人単位。そして閲覧総数は数百万や1千万人を超えている。この数は凄い!

その若者の昨日のツイッターから。

”心が折れたらそこで終わり。 諦めたら全てが終わる。 如何に強い気持ちを持って戦えるかどうか-。 ファンも選手も、それは同じ。 どんな時でも変わらずカープを応援するのみ。 ”

いいね。こういう若者。

ともあれ、以下は黒田投手の本の抜粋。頑張れカープ!元気を出そう!

『決めて断つ』(黒田博樹 KKベストセラーズ、2012年)。

※プロ野球界で活躍している多くの、いわば「エリート」と言われるような人とは違うかもしれないけれど、僕には僕の道があり、様々な「決断」があったのだ。(プロローグ)

※プロの投手であっても、10試合、20試合、いや1年、2年をかけて得た自信こそ「本物」の自信だと思う。これだけ長い時間をかけて身につけた自信であれば、簡単に崩れるようなことはない。32p

※決して話しかけるわけでもなく、遠くからじっと自分の投球を見ているカープのスカウトの方のすがたが頭から離れなくなっていた。しかも、話さないだけでなく、苑田さんは自己紹介さえしなかったのだ。いまだから、言える。カープとはそういう球団なのだ。足を運び、姿勢を理解してもらう。カープ的なアプローチがあるとすれば、この苑田さんのやり方こそがそれだった。僕はその姿勢に、心を打たれた。39p

※カープは足しげく僕のところに来てくれただけでなく、一番高く評価してくれた。…カープの熱意にもほだされ、結局僕は逆指名制度を利用してカープに世話になることを決断した。41p

※4年目のシーズンが終わったばかりの秋季キャンプの段階で、山本監督からは、「来年期待しているからな」という言葉をかけてもらった。…山本浩二監督からかけてもらった言葉は、プロとしての「転機」となったのである。…秋季キャンプで声をかけてもらっていなかったら、これだけの成績は残せず、やはりローテーションの3番手、4番手あるいは2軍でくすぶっているような投手の、ままだったかもしれない。53-55p

※「目の前の目標だけにこだわる」こと、これだけだ。…特に野球の世界は、1シーズンの結果が次のシーズンの評価へとつなながっていくから、1年、1年が勝負である。57p

※いまになって、母親の言っていたことわざをよく思い出す。「いつまでも、あると思うな親と金」まったくその通りだ。野球である程度稼げるようになったいま、親孝行をしたいけれど僕にはもう親がいない。…僕にできることは、そうした苦労をしている人たちに、少しでもいいから元気を与えることだと思っている。88p

※あらゆる意味で「カープの環境」が、僕を育ててくれたのだ。僕のような人間が偉そうなことは言えないけれど、もし、いま自分の環境に嘆いている人がいるとしたら、その環境でどう生き抜くか、を考えてみて欲しい。決して環境に愚痴を言っても始まらない。193p

※カープファンへの感謝は忘れることはない。…多くのファンの方が球場に足を運んでくれたこと。ライトスタンドでは僕の背番号である「15」のプレートが揺れていたこと。そして、中継ぎで僕がマウンドに上がると巨大な横断幕が現れたことを──。

「我々は共に闘ってきた
今までもそしてこれからも…
未来へ輝くその日まで
君が涙を流すなら
君の涙になってやる
CARPのエース 黒田博樹

横断幕の存在は、マウンドに上がる前から気づいたし、大きく心を揺さぶられていた。…この横断幕が「他球団のユニフォームを着て、この市民球場で、こんなに熱いカープファンの前で投げることなんてできない」とまで思わせてくれたのだ。…それはファンのみなさんが、僕をエースとして見ていてくれたという証明だったのかなと思うし、僕の心に永遠に残るものだったと思う。193-195p

※「苦しまずして栄光なし」苦しみの先に必ず、栄光があると信じているからこそ、前に進めるのだ。(エピローグ)

2 件のコメント:

  1. binbin 日誌はvery fun

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    1. 匿名様

      コメントありがとうございます。これを励みにしてブログをアップします。ありがとうございました!

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