『一寸先は闇』(佐藤優 五木寛之 幻冬舎、二〇二六年第一刷)を読んだ。この本は佐藤優と五木寛之の対談を本にしている。気になる箇所をメモした。
佐藤……じゃ、日本との違いは何かというと、これは伊波普猷(いはふゆう)(1876年~1947年)という沖縄の民俗学者が戦前に出した『古琉球』(1011年、沖縄公論社)という本に書いてあります。古琉球とは、1609年に薩摩が入ってくる前の古結縄のこと。その本で書かれた沖縄人の最大欠点は、「恩を忘れ易い」ことだというんです。
五木 なるほど。それはまた面白いですね。
佐藤 琉球人は「上る太陽は拝むが、沈む太陽は拝まない」と。つまり時の権力者しか崇めないというkトです。中国に行くときには、明から清に王朝が替わるかもしれないから、明宛と清宛の2通を持って行く。そういうことを平気でやるというんですね。
五木 すごいリアリズムだね(笑)。
佐藤 だから「忠臣蔵:の物語も全く理解できない、と書いてあります。それが沖縄人の最大の欠点だというんですが、これが面白いのは、天は徳の高い人を天子として治めさせ子孫も相継ぐが、もしその家(=姓)に不徳の者が出た場合は、その命を改めて(=革)別の家の者に代える(=易)とする。中国の「易姓革命思想」そのものだという点でしょう。……だから、琉球王朝が1879年に滅びても、それに殉ずる人はいないんですよね。そうなったら、次に来た日本の体制を受け入れる。その日本の軍国主義体制下であれだけ戦ったのに、次にアメリカが入ってきても反米運動は起きませんでした。そのアメリカの統治体制が終わって日本に返還されても「アメリカ統治時代の方が良かった」とはいわない。とにかく変わり身が早いんです。
(中略)
五木 じゃ、いまの日本との関係も、何かの拍子にコロッと変わるかもしれませんね。
佐藤 そういうことです。実は沖縄に対していちばん注意しないといけないのはそこなんですよ。別に日本の一員である必要はないという意識が、沖縄にはある。だから台湾海峡有事が現実化した場合には、日本から離脱するkトだってあり得ますよ。「冗談じゃない、中国と戦争したいんなら沖縄抜きで勝手にやってくれ」という話です。(153p-156p)(第三部 沖縄という”外部”領域)
ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!
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