2025年5月26日月曜日

福山のバラ鑑賞と平櫛田中美術館の日帰りバスツアー

 「世界のバラ会議開催地 福山でバラを鑑賞&鏡獅子20年ぶりの里帰り平櫛田中美術館特別展」と銘打った日帰りバスツアーに参加した。ツアーへの参加は出かける何日か前と遅かったため、バスの席は後部席を覚悟した。出かけた日が日曜日のためか集合場所である広島駅新幹線口のペデストリアンデッキは沢山のツアーや人でごった返している。添乗員を見つけると席は前から6番目という。満席を予想して出かけたが参加人員は半数にも満たない20名だった。旅の参加人員が少ないのもいい旅らしくバスも後部座席ではなかった。

 バラ会議の会場は緑町公園、花園公園、ばら公園の3か所があり、ここをガイドの説明を聞きながら2時間かけて歩く。出かける前は1か所を想像していた。が、3か所とはいってもそれらは隣接しており1か所のようなものだ。

 美しいバラであってもただそれだけを見て歩くのは物足りない。隣の場所では樹木の中にバラが植えてある。これだと自然に生えているバラに思えて見るものを飽きさせない。3か所目はイングリッシュガーデンを思わせてくれる。

 広島⇔福山までの高速バスは上りの福山SAと下りの福山SA のそれぞれをバラ園にしている。世界バラ会議の会場は公の施設が管理しているがSAはすべて公とは言えないらしい。それでも福山をバラで盛り上げようとの意識は強かった。

 出かける前日まで、世界バラ会議が開催された。その余韻なのか一夜明けた昨日のバラ公園のいたるところでバラの美しさを大事にする気持ちが感じられる。




咲き誇った薔薇のまわりの蕾がかわいい


 ガイドは沢山あるバラの品種を話したが聞く側としてはそれらのバラの名を覚えきれない。大半のバラの名は和名ではなくカタカナ表記に思われる。
 バラ公園のバラを楽しんだ後、バスはお昼の食事会場へ移動する。食事後は広島県と岡山県の境に位置する井原市にある井原市立平櫛田中美術館で東京から里帰り中の「鏡獅子」を見学する。この美術館へはいまから30年くらい前に個人で出かけて鏡獅子を見ている。が、纏っている衣装までが彫ってあると知って驚く。以前訪れたとはいっても出かけたことは覚えているがその他のことは忘れている。美術館3階から見下ろすとすぐ目の前に庭園がある。フリータイムにこの庭園を歩く。広島の縮景園よりも小ぶりだよく整備されたいい庭園だった。

 自然な場所に身を置くのが好きなので館内をめぐるよりも庭園巡りで生き返る!?というか一人旅の癖がつくと「何でも見てやろう」ではないが変にどん欲になる。もらったパンフによるとこの庭園は「田中苑」と名がある。道理で「鏡獅子」の像もあの彫刻とは別に園内にもあった。パンフによると平櫛田中は子供のころ養子に出されて平櫛となり、田中(でんちゅう)は元の姓が田中(たなか)から筆名になったようだ。
 
井原市立平櫛田中美術館
田中苑の鏡獅子の像
 昨日は曇り空で幾分涼しかった。が、外に出かけるにはこれくらいがちょうどいい。

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

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